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アスキー・西特別顧問が「1チャンネル」開設、「2ちゃんねる」対抗へ(WebBCN)

2001/10/05

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アスキー特別顧問の西和彦氏とバリュー・エクスチェンジ(清水康司社長)、Eストアー(石村賢一社長)は、老舗掲示板「2ちゃんねる」に対抗する「1チャンネル」を10月5日から試験的に始めた。

発行人は清水社長、編集人は西氏で、掲示板の仕組みは、あめぞう氏が技術提供する。あめぞう氏は、本家「2ちゃんねる」の掲示板を開発したことで有名だが、身元の詳細は不明で、掲示板界では「カリスマ的な人物」(清水社長)という。

西氏は、これまで2ちゃんねるで発言し、オフ会(現実世界での懇親会)にも参加するなど、比較的頻繁に2ちゃんねるの場において活動していた。だが、2ちゃんねるの掲示板上で「誹謗中傷」を受けたことなどに反発し、独自の掲示板1チャンネルの立ち上げに踏み切った。

西氏は、「自分のことを掲示板で書かれたことに対して不満を表明したこともあったが、逆に、周囲から『嫌だったら自分で立ち上げれば?』と切り返されたことに反発したことも事実。瞬間湯沸器のように頭に来た。売られたケンカは買います」と話す。

1チャンネルでは、開設後6カ月以内に、1日の来訪者数40万人、月間1億ページビューを達成する計画。「将来的にはヤフーに匹敵するページビューを目指す」(西氏)と意気込む。

2ちゃんねるとの違いは、開設当初から有料課金モデルを前提にしている点。10月5日には約60個の掲示板を開設したが、このうち30個が有料課金になる見通し。支払いはマイカルカードが発行するクレジットカードを使う。

この仕組みで1参照あたり5円の少額決済ができるという。有料掲示板に原稿を提供したライターは、売り上げに応じて収益を得ることができる。掲示板には、それぞれ「編集長」が存在し、有料課金による収益は、(1)バリュー・エクスチェンジ、(2)マイカルカード、(3)編集長、(4)投稿ライターで分配する。投稿ライターの取り分は「非公開」としている。

競合の2ちゃんねるが、無料で気軽に書き込めることなどから、政治、経済、社会など幅広い分野の掲示板を持つ巨大な情報交換の場に成長した。1チャンネルは、有料課金が前提であるのに加え、有料掲示板を見るにはクレジットカードに加入しなければならない点、掲示板を管理する「編集長」が存在する点などの制約が多く、2ちゃんねるに対抗できるかは微妙なところ。

ただし、有料課金に加え、来年3月末を目途に、Eストアーの開発した電子店舗システムを使う小売店が、掲示板とリンクした形で商売ができるようにするなど、収益モデルの側面においては、運営費確保に苦しむ2ちゃんねるより充実していると言える。

1チャンネル
http://www.1ch.tv/

2ちゃんねる
http://www.2ch.net/


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