『百瀬博教の柳橋キッド』第8回 2003.5.19
放送 | 文化放送 毎週月曜
深夜1:30〜 | 猪木さんのゴーフレットありがとうございます。 ――ですけど賞味期間が半年くらい過ぎてるので、
セロファンを剥かないで下さい。 絶対食べないように。後は責任もてません。 また今週も出ますが、水道橋博士みたいな猪木のファンは
箱だけでも欲しがって取っておくんですよ。 売り値は1000円ですが、3200円くらいまでには上ります。 インターネットオークションだったらもっといくでしょうね。
世の中にはほんとおかしな人間がいますから。 PRIDEが新体制になってお忙しい中、 1週間前の約束を守って、持ってきて下さって、
本当にありがとうございます。お約束はきちっと守られるんですね。 ――ゴーフレットはいいんですが、 この前プライドを横浜でやったんですよ。
どうしても行きたいっていう韓国から留学して来てる女の人がいたんですが、 結局あげられなかった。それが今、すごい気になってます。
「信用と裏切り」 裏切られた経験はありますか? ――ものすごい、やんなっちゃうくらいありますね。
どんな方に? ――面白いことは、2重スパイみたいな人が友達にいましてね。 Aっていう男がいましてね。
拳銃事件起こしてから石原裕次郎さんにお詫びをしなくちゃいけなかった。 僕が自分で行くと失礼になるので、Aに行ってもらった。 相当仲良かったんですが、いつの間にか、
Aが裕次郎さんとマラソンするような仲になった。 僕は、いいんじゃないかなって思ってたら、 その2重スパイの百貫デブの男が、 「あいつおかしいよ。あいつは君の事裏切ってるよ」と言うんですよ。
僕はそれでもいいんじゃないかな、って言ってた。 5・6ヶ月したとき、偶然Aが錦糸町駅から電車に乗ってきた。 「こんにちは」「おっす」って言った時、顔がひきつってた。
なんか変だったんですよ。 「どうしたんだ?」って言ったら、 「もう僕みたいな人間とはつきあわないほうがいいですよ」って言ってきた。
何なんだろうって思って調べたら、2重スパイが 「A、おまえのこと、百瀬さんは裏切ってるよ」 って言ってたっていう空気が入った。
Aと2重スパイはいっしょに1週間くらい台湾旅行をしたんですね。 そのときその話をしたんじゃないですか。 そしたらAはすっかりその気になった。
Aを呼んで、 「俺の悪いところがあったら謝るよ」って言ったにも関わらず、 「いや、僕みたいなのとはつきあわない方がいいですよ」 っていうかんじだったから、もうつきあわなくなった。
そういう、人って自分とは全然違うんだなーっていうのが、 僕が35くらいの時に感じた男の裏切りっていうか、ぐにゃぐにゃっていうか。
すごい強い男でね。 新日本プロレス坂口なんかを倒しちゃうくらい、相当強い男だった。 ですけど、気持ちはイヤーゴみたいなかんじでですね。
デスデモーラのハンカチをやられた、みたいなかんじでですね。 裏切っちゃったっていうか、信じちゃったっていうか。 そういう話がありますよ。
あと裏切られたのは、 疑っちゃいけないと思うくらいすばらしい恋人がいたんです。 山形の獄を出るあと1年くらいのとき 手紙がきて、
「お別れしたい」ってことだった。 残念だけど諦めた。 そしたら、僕が不良日記を出したら、その人が会いに来た。 それはちょっと悲しかった。
今なんて、ラジオなんかやってるのを聞いたら、 「この人、私の昔付き合ってた人なのよ」 そういうちんけな女いるじゃないですか。
藤木さんにこちらからお聞きしたいんですけど、 この男だめだなあって思う瞬間ってどういうときですか? 私もいまだに一人なので、
いまいち男を見る目はどうかなって思うんですが。 お金を使ってくれない人ですね。たいしたお金じゃないですよ。 でも、かっこつけるじゃないですけど、いきなり割り勘ですか。
とかいうかんじです。 ――それはあなたがプチブルの男ばっかり選んでいるからなんですよ。 だから、こいつはプチブルかな、そうじゃないな、っていうのを見て。
でもですね、女に金を使う男に本物はいない。 男に金つかう人以外で、女に金使う人はにせものですよ。 そういう意味では本物にしか会ったことないんじゃないかなって。
とってもいい人生ですよ。 銀座のホステスにマンション買ってやるとかなんとかいったって、 結局だめ。 浅香光代の彼氏ですごいやつがいたんだけど、
別れたら「マンション返せ」って言ったり、 松尾和子の彼氏が、1億近い首飾りを買ったんだけど、 別れる時には返せとかね。 返せって言葉がでちゃうところでだめ。
最初からワリカンって言ってくる人は非常にいい。 でも、ひとついけないのは あなたが必要以上に自分を美貌だと思ってるところが
そういうやつを呼んじゃう。 自分はブスで、つきあってもらってうれしい、呼んでもらうだけで うれしいんだっていうと、 いい男がアラジンの不思議のランプみたいに出てきますよ。
百瀬さんから見て、裏切る人の見分け方は? ――まずね、体脂肪がすごいついてるやつ。 デブですよ、要するに。
お相撲さんじゃないですよ。 確立として、結構太ってるやつが痩せてる奴より裏切りますね。 今まで裏切られたのを見てくると、 大抵のやつが、力自慢とか、見せ掛けの矛盾みたいなね。
だから、今日牛乳飲もうかな、 タバコは明日にしようかなって思ってるような人のがかえって裏切らない。 一番裏切る人は女にお金を使う人。
ろくなもんじゃないね。 期限限定で、女の人がこっち向いていい仲になったら、 もう今度は貸して、とかいいますよ。だから気をつけてください。
藤木さんは、どういうことにお金を使ってほしいんですか? 食べ物ですね。 ――めちゃくちゃおいしいとこ連れてってあげるよ。
いやいや別にあなたのことなんか狙ってないから。 あなたに手出したら、うちは女の佃煮になっちゃうから。ほんとに。 めちゃくちゃ使うよ俺は。
すごいやらしいかもしれないけど、 金を使わなきゃいけないっていう性格だから。 でもなるべくブスに使うようにしている。 勘違いされて、夜中トントンってきて、
「百瀬さんいらっしゃる?」なんて言われたら、 また2000万ぐらいとられちゃうんじゃないかなーって。 やーだもん、だって。 まだキスもしないうちにブルガリ買ってなんて言うんですよ。
偽のブルガリ買ってやろうかなとか思うんですけど、 そうしたら終わっちゃうから、ホテルオークラ連れてって、 どれでも選べよみたいなかんじで買ってやったり。
いっぱい友達連れてみんなのぶん買ってもらいます。 ――いいですよ。 でも僕は好き嫌い激しいから、
君だけに買うとかね、そういうかんじでやるから。 「百瀬さんが3歩歩く毎に恋人に出会ってしまう町、南青山」 恋人っていうのがどこまでがそうだかわからないんですけど、
家のまん前がミヤケイッセイで、隣がコムデギャルソン、 でずーっとそういう洋服やさんがいっぱいあるんですね。 もの買うときにあれにしようかなこれにしようかな、
って迷ったことがないんですよ。 「それ」ってかんじでね。 背はお高いですか? 1メートル70くらいでこうだ、っていうと、9号サイズ。
じゃあ、百貫デブ、っていうと、15号サイズ (笑)。 そんなかんじで買うんですよ。 で、向こうも驚いちゃうんですね。あんまり早いんで。
そういうことでは全然早いんですよ。 そういうことで人気があるんですね。 すぐ覚えられて、親切にしてくれたんで、 「みんなでカンジュースでも飲んで」って感じ
でお小遣いを上げるんですよ。 「いりませんいりません」とかいいながら、 にこにこして、結局とるんですけどね(笑)。 だから、いい女には、
またいろんなもの買ってあげたりするんですよ。 南青山あたりに多いんですか? ――そうですね。物凄く多いですね。
歩くと、「百瀬さんこんにちは、この間ケーキ頂きました」 とか、そういうかんじですよね。 「面白いものが見つかるお店」
――ビリケン商会ってとこがあるんですよ。 ビビアン・リーとロバート・テラーの、 ウォーター何とかっていう橋の上で彼女が轢かれると
そのビリケンが落っこちて、それで映画が終わるんですけど。 哀愁でしたっけ? ビリケンって愛の神様みたいなものなんですけど、 そこでつけた、ビリケン商会。
ビリケンの足の裏をかくとお金が入るとかね。 金持ちにならないやつは何べんかいてもだめなのよ。 なるやつは、「ビリケン」って呼び捨てにしようが何しようがなっちゃうのよ。
このうちも、いろんなの飾ってあるけど、 いまだに金持ちになってないから、効果はねーんだろうな。 でも、名前はかっこいいね。
力道山のカルタとか、公園にあったペンギンとかね。 そういうとっても珍しいものが置いてあるんですよ。 紅梅キャラメルの箱とかね。
月曜日は休みですね。 夜の7時ごろまでやってますね。 「日本スノードーム協会」
――実は僕がつくったんですよ。 でも僕が会長になっちゃまるっきりお手盛りの会なんで、 まじめなイラストレーターの安西水丸を会長にさして、
僕が事務局長。 作った瞬間に、日本橋三越でスノードーム展をやりました。 今、1500個くらい持ってる。 2・3日前も、高校のときの1年先輩の岡崎さんって人が
ウィーンのお土産で送ってくれた。 あなた知らないかもしれないけど、 プロレスラーの高山ってのがいるんですけど、 自分のなくなった奥さんのお姉さんが
高山のお母さんだっていうのを書いてきて驚いた。 スノードームのおかげで高山のお母さんが 誰だってことまでわかってしまったっていう。
アメリカではスノーグローブっていうんですけど。 アントニオ猪木にも貰ってる。 そこらじゅうの美女が送りに送りつけてきたってかんじで、
1500個になった。 いろんなのがいろんな国のがある。 魅力とは? ――ちっちゃい部屋で4年半独居房暮らししてましたから、
ああいう狭っ苦しいところに入ってるお人形がいとおしいんですね。 この間面白いことに、 竹中直人がうちにいきなり来たんですよ。
百瀬さん、 「3人人が立ってるスノードームお持ちですか」 って言われたけど、なかった。 で、僕が彼の芝居のために手作りで作った。
芝居で使ったかどうかわかんないけど。 たぶん使わなかったと思うけど。 下北沢で桃井かおりとやる芝居に必要なんだってことで、僕が作ってあげた。
つくるものも持ってる。売ってますよ。東急ハンズとかで。 僕の誕生日のとき、僕にそっくりのお人形が ハートを持ってるスノードームを作ってもらった。
7・8年前はモンブランのインクの空き瓶をきれいに洗って、 その中に楽隊を入れたスノードームを作ってくれた人がいた。 その人は東大の学生だったんですけどね。
で、僕の友達にすごいおかしな男がいて、 編集者の花田っていうやつなんですけど。 そいつが力一杯ガチャガチャ、ガチャガチャやってんですよ。
加減を知らない野郎で、楽隊が取れちゃったんですよ。 「馬鹿やろう、なにやってんだテメー」 「ごめんなさい、ごめんなさい」って言ったんですけど、
修理に出して直してもらったとかね。 エリビス・プレスリー、マリリン・モンロー、とか、 いろんなバージョンがありますね。 あとバッドマンとか。交換したりしています。
「イースト」
――なかなかしっかりした会社。制作会社。 刑務所から出てきた時、市川の麻生コーヒーに行ったら、
行者みたいな男がいたんですよ。 力自慢で相撲とかやったりしてたんですけど、 それが、いつか、イーストの『フリーアンドイージー』 の編集長になってたんですよ。
で、僕が作家になってたんですよ。珍しい出会いをしたんですね。 それから、百瀬さんは役に立つ、ってことで、 アントニオ猪木とボブサップの組み合わせをタダでやらされたりですね。
金はくれないけど、人使いが荒いっていうかね。 口はすごいんですよ。あんまり実体は見えてこない。 でも僕は好きなんですよ。 事務所が南青山で、1週間に3回か4回は行ってる。
百瀬さんが出演なさってる「プラチナチケット」も作ってる。 ――1時間番組なんですけど、終わりのとこだけ僕が出てる。
そこだけみりゃ十分じゃないですか。 でもね、アントニオ猪木がかっこいい。 タキシード着て、「馬鹿になれ」とかやったり。 「あなたは僕のお母さんです」どういう意味かわかります?
そうやってアントニオ猪木に言われたんですよ。 「わがままです」 これは受けたね。頭イイナーってね。 そういうことで、アントニオ猪木が大活躍してるテレビ番組ですから
みなさん見てください。日曜夜10時からです。 スノードームの本を出してるんですよ。 日本に1冊しかない本なんです。 僕だけしか出してない本なんですが、来週お持ちします。
あと、ブス・美人はその人の個人差がありますから気にしないで下さい。
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