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【コラム】 どうして相撲の行司は「木村庄之助」なのか?

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朝青龍と白鵬による2場所連続の千秋楽相星決戦で盛り上がった大相撲春場所。その両横綱の決戦も裁いた行司の「木村庄之助」が、この4月で定年を迎えるという。相撲中継をよく観る人ならわかると思うけど、「木村庄之助」といえば紫を基調とした装束に短刀を差して結びの一番を華麗に裁く立行司。たしか、みんなが子どものころから行司のはずで、どんだけ長いあいだやっていたんだって感じだが、その木村庄之助の定年を報じた記事を読んでさらに仰天してしまった。

じつは、今回定年を迎えたのは34代・木村庄之助で、これまで34人もの「木村庄之助」がいたのだという。つまり「木村庄之助」というのはひとりじゃなく、歌舞伎の「市川團十郎」や「中村勘三郎」のように、ずっとむかしから代々受け継がれてきたものだったのである。しかも、行司という中立公正な立場のはずなのに、力士と同じように相撲部屋にまで所属しているという。

そもそも行司には「木村」家と「式守」家しかなく、立行司とは行司の最高位。33代・木村庄之助の『力士の世界』(文春新書)によれば、行司も力士同様に階級社会で、見習いから始まり、序二段、三段目、幕下、十枚目、三役、さらに最高位の立行司へとあがっていくのだという。そしてふたりの立行司は必ず「木村庄之助」と「式守伊之助」を名乗るのだが、そのうち結びの一番のみを裁くのが庄之助。いわば行司の横綱が「木村庄之助」というわけだ。

ところで行司が部屋に所属しているのはなぜなのか。日本相撲協会広報いわく…

「行司も10代でこの世界に入りますから、経済的理由が大きい。それに、かりに行司に不正があっても審判員から物言いがつきます。行司に最終的な決定権があるわけじゃないんです。木村庄之助は歌舞伎の屋号みたいなもの? まあそうですね(笑)」

思うに大相撲とは格闘技とかスポーツというより、むしろ伝統文化。結びの一番を裁く木村庄之助の所作に注目して取組を観るのも、また大相撲なのだ。
(R25編集部)

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※コラムの内容は、フリーマガジンR25から一部抜粋したものです

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