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弁護団「極めて不当」 新供述不認定 激しく抗議 '08/4/23

 「客観的事実に基づかない極めて不当な判決」。被告の新供述をほぼ「虚偽の弁解」と断じた二十二日の死刑判決。広島市中区の弁護士会館で会見した弁護団は「真実でしか被告は反省できない」などと激しい抗議の声を上げた。

 二十一人のうち十八人が出廷。安田好弘主任弁護人は「捜査段階の自白に信用性を置き、その後の供述は、過去に自白をしていないとの理由だけで排斥した。証拠の評価法が基本的に間違い」と強調。死刑回避を図ったとする指摘には「被告は自分のやったことを正確に、有利不利を問わずに話した。被告の態度と心を見誤った」とした。

 井上明彦弁護士は「こんな不合理な判決を出す裁判所がある限り、被告は争うことができない。事実を争っただけで反省の気持ちがないと断じられ、死刑になってしまう」と涙ぐんだ。

 判決は、安田弁護士らに対して一、二審と違う供述を始めた点を疑問視した。安田弁護士は「われわれより先に教戒師に話している。この事実を無視して供述を変えたとするのは前提が間違い」と反論した。

 最高裁判決を真の贖罪(しょくざい)のために何をするか被告に考えるよう示唆したと解釈した点には「正確な事実を見直していく中でしか反省はできない。事実と違うことで反省はできない」と話した。

 「被告の利益を考えた時、新事実をあえて出さない方法もあったのでは」との質問には「職責としてあり得ない」とはねつけた。

 不可解ともとれる被告の発言は、弁護活動への批判も招いた。安田弁護士は「悩みながら活動をしており、全面的に正しいとは思っていない。判決で基本的な弁護が間違っていたとは思わないが、もっと証拠を立証するべきだった」と述べた。(久保田剛)

【写真説明】死刑判決を批判する安田主任弁護人(中)ら被告弁護団




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