事件・事故・裁判

　鹿児島県姶良（あいら）町でタクシー運転手が自衛官に殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された陸上自衛隊練馬駐屯地（東京都）所属の１等陸士（１９）＝東京都練馬区＝が、県警の調べに対し「殺すのは誰でもよかった。死刑になりたかった」などと新たに供述していることが分かった。１士は「金を取る目的ではなかった。ナイフは事前に購入していた」とも話しており、県警は無差別に襲撃したとみて動機を追及している。また、「自衛隊を辞めたくて脱走した」と供述している。

　調べによると、１士は２２日午前２時半ごろ、姶良町脇元の国道で、タクシー運転手の神薗三郎さん（５８）＝鹿児島市坂之上６＝の首にナイフで切りつけ、殺害したとして、緊急逮捕された。【大塚仁】