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吉野家向け米国産牛肉に特定危険部位

2008年04月23日20時14分

 農林水産省は23日、吉野家向けに伊藤忠商事が輸入した米国産牛肉の中に、特定危険部位のせき柱が入っていたと発表した。06年7月の米国産牛肉の輸入再々開以降、米国産牛肉から特定危険部位が見つかったのは初めて。

 問題の牛肉は、市場には出回ってはいない。

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 〈特定危険部位〉 牛海綿状脳症(BSE)の病原体とされる異常たんぱく「プリオン」が蓄積しやすい部分のこと。日本では脳や脊髄(せき・ずい)、脊柱などの部位を厚労省が指定している。BSEに感染した牛でなければ、これらの部位を人間が食べても健康上の心配は通常ない。感染牛ではプリオンの99%以上が危険部位にたまるため、確実に取り除くことがBSE対策の柱になっている。米国は脳や脊髄などを取り除く対象は生まれて30カ月以上の牛に限っているが、日本向けではすべての牛で取り除くことが条件。

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