【パリ福井聡】フランス外務省は22日、パリ市が21日にチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世と中国の人権活動家、胡佳氏に名誉市民の称号授与を決定したことに対し「自治体は独立しており、政府は干渉する立場にない」と距離を置く声明を発表した。中国では仏系スーパー・カルフールの不買運動が広がるなど、反仏感情が高まっており、仏政府はこれ以上事態を悪化させないよう沈静化に懸命になっている。
中国外務省はこの問題について「両国間関係に悪影響を及ぼす」として仏政府に善処を求めていた。
毎日新聞 2008年4月23日 東京夕刊