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胡佳氏、控訴せず刑確定 弁護士明らかに

2008年04月23日08時02分

 【北京=坂尻信義】国家政権転覆扇動罪で懲役3年6カ月、政治権利剥奪(はくだつ)1年の有罪判決を受けた中国の著名な人権活動家・胡佳氏(34)の弁護を担当した李勁松弁護士は22日、胡氏と検察の双方が控訴せず、刑が確定したことを明らかにした。

 李弁護士によると、21日に北京市中級人民法院から、刑の確定を受けて胡氏を拘置所から刑務所に移送する手続きを取ったとの連絡があった。李弁護士らは14、15両日、控訴するかどうかを胡氏と相談するため拘置所を訪れたが、「医療検査」のため不在として面会できないまま控訴期限が切れ、その後も胡氏とは会えていないという。

 このため、控訴をさせないために中国当局が面会を阻んでいるのではないかとの見方もあったが、李弁護士は胡氏が公判で一部の言論について客観性に欠けていたと認めていたことを明らかにした上で、肝硬変を患っていることも指摘し、「彼の決断を理解する」と語った。

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