2008-04-12 09:10:26
gataro-cloneの投稿
<スクープ>石原都知事宴席ヤミ献金疑惑 地検が出席者聴取【「しんぶん赤旗・日曜版」4月13日号】
テーマ:石原/都知事選阿修羅の政治板に「石原周辺に地検捜査迫る(ゲンダイネット)」という転載投稿があった。内容的には以下のような短いものだ。
東京都の石原慎太郎知事(75)の“周辺”が、またぞろ騒がしくなってきた。06年に発覚して、騒がれた水谷建設がらみのヤミ献金疑惑について、東京地検特捜部が動き出したのだ。先月中旬から関係者を次々と事情聴取しているという。捜査の手は石原知事に及ぶのか――。
おそらく「日刊ゲンダイ」紙面版にはもっと詳しい内容が出ているのだろうが、これは実は「しんぶん赤旗・日曜版」4月13日号の後追い記事だった。
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以下は紙面版の33面からの直接貼り付け。
<スクープ>石原都知事宴席ヤミ献金疑惑 地検が出席者聴取(「しんぶん赤旗・日曜版」4月13日号)
2006年に「赤旗」日曜版がスクープした、石原慎太郎都知事ファミリーと、「政商」との料亭会合・ヤミ献金疑惑に新展開です。東京地検特捜部が、会合の出席者らを次々に呼び、事情聴取をはじめたのです。 取材班
「東京地検特捜部が水谷さんを呼んだ。『赤旗』さんが書いた例の記事について聴くためだ」
検察に強いパイプを持つ政界関係者がこんな話を記者にもらしました。
この政界関係者がいう「赤旗」記事とは、「赤旗」日曜版(06年12月10日号・17日号)のこと。「政商」と呼ばれる水谷建設元会長の水谷功被告=巨額脱税事件で公判中=と石原知事との料亭会合やヤミ献金疑惑をスクープし、大きな反響を呼びました。この記事をめぐり、当事者の一人である水谷被告を特捜部が呼んだというのです。
疑惑の経緯は
本紙が報じた疑惑を簡単に振り返ると…。
――05年9月の衆院選後、東京・銀座の高級料亭「吉兆」で、水谷被告らが石原知事と三男の宏高衆院議員(自民党)を招き、宏高議員の「当選祝い」をした。
――会合をセットしたのは知事の友人の糸山英太郎元衆院議員。会合を前に糸山氏側は水谷被告側に現金500万円の準備を依頼。同被告の知人女性が「紙袋」に入れて糸山氏側に届けた。
――糸山氏の秘書が水谷被告の知人女性に語ったところによれば、現金は高級焼酎「森伊蔵」の箱に詰められた。
――「吉兆」の会合で糸山氏側から石原親子に「森伊蔵」が手渡された。
編集部の取材に、石原知事の秘書、宏高議員、糸山氏の秘書は、会合の事実は認めましたが、現金の授受は否定していました。ところが―。
何をきいたか
今年3月中旬ごろから東京地検特捜部が、水谷被告や宴席に出席した埼玉県の石材業者、水谷被告の知人女性らを呼び始めました。編集部は関係者から、その際の検事と水谷被告らのやりとりを詳しく聞くことができました。それによると…。
――検事は水谷被告らに、会合当日の料亭「吉兆」での席順や、会合での会話の中身を聴いた。
――糸山氏側の要求に応じて、水谷被告の知人女性が500万円を用意した経過についても詳しく聴いた。
これにたいし、水谷被告やその知人女性は、「石材業者が500万円出すので、あなたも500万円用意してほしい」と糸山氏の秘書から頼まれ、その後「石材業者は既に500万円を持ってきたから、早く持ってくるように」と催促されたこと、イトヤマタワーの4階に500万円の紙袋を届けたこと、500万円は帯封つきの新札で、それを都内の事務所で韓国のお菓子の「紙袋」に入れて準備したこと――など当時の状況を詳しく語った、といいます。
検察側は、糸山氏の秘書が「森伊蔵」の箱に現金を詰め替えたことを証言したとする資料も入手しているもようです。
「真相明かせ」
特捜部が関心を持っていたのは「吉兆」での疑惑だけではありません。
05年の衆院選前の8月、東京・品川区の「ホテルパシフィック東京」で、宏高議員の「拡大事務局会議」が開かれました。この席に水谷被告らが出席。前出の知人女性とともに、55万円の現金を宏高議員の秘書に手渡した―。当時の編集部の取材に知人女性はこう証言していました。
特捜部はこの件についても聴いたと関係者は明かします。
政治資金規正法は、年間5万円を超える寄付を受け取った場合に政治資金収支報告書への記載を義務付けています。しかし、石原知事や宏高議員の政治団体の収支報告書には「吉兆」宴席や、「拡大事務局会議」で受け取った疑いがでている現金の記載はありません。
この疑惑では、07年3月に、市民らが石原知事などを政治資金規正法違反の疑いで東京地検に刑事告発しました。告発人の都内の松原邦博さん=自営業=は語ります。
「検察はきちんと捜査をして真相を明らかにしてほしい。高額の知事報酬を受け取っている石原さんのような人が、法に定められた手続きもとらず、公権力を背景に野放図に大金を得ることがうやむやにされるようなら、法治国家とはいえない」
破たん状態の新銀行東京に税金400億円を追加出資して都民のきびしい批判を受けた石原知事。刑事告発を受けた東京地検の今回の動きがどう展開するか――注目されます。
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【関連記事】
石原知事 都民が告発/政治資金報告書 2000万円寄付無記載/「赤旗」日曜版報道で問題化(2007年3月14日(水)「しんぶん赤旗」)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-03-14/2007031415_01_0.html
■「森伊蔵」は死んでいなかった?
昨年の1月にこの件で、一部週刊誌が東京地検が石原氏を逮捕するとゆうので期待していましたが、特捜の部長が1月に移動になり、なぜかガサ入れは行われませんでした。
今回、特捜が腰を上げてくれたのであれば、徹底解明を期待したいところです。
週刊誌によれば、「森伊蔵」の箱に詰められた300万円を用意した女性の証言が鍵を握っているようです。
女性が特捜の説得に応じて証言するかが鍵です。