大津放送局

2008年4月23日 12時21分更新

名ばかり管理職で是正勧告

守山市の県立成人病センターに勤務する28人の医師が、権限がないのに残業代が支払われない「名ばかり管理職」の状態に置かれているとして、労働基準監督署から是正勧告を受けていたことがわかりました。守山市にある滋賀県立成人病センターは、主に生活習慣病の治療を行う地域の拠点病院で、77人いる常勤医師のうち、
28人が管理職とされる部長です。成人病センターによりますと、内部告発を受けた大津労働基準監督署から今月11日に立ち入り調査を受けました。その結果、管理職の医師は、自分の勤務を管理する権限がなく、毎日5時間程度の残業を強いられている人が多いにもかかわらず、残業代が支払われない「名ばかり管理職」の状況に置かれているとして、実態にみあった賃金を支払うよう是正勧告を受けたということです。滋賀県立成人病センターの那須安穂事務局長は「県立病院としては適正な労務管理をしなければならず、勧告を厳粛に受け止め取り組んでいきたい」と話しています。