Twitterはもうダウンも目じゃない段階まで来てしまったようだ
Michael Arrington
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Twitterも万年ダウンで全体的にサービスの質が悪いところをなんとかしないとFriendsterの二の舞で撃沈するぞ…とここでは散々書いてきた。が、週末の3日間のサービス障害で、この2ヶ月の間に知らず知らずのうちに自分の中で起こったある変化に気づいた。: 自分はTwitterが自分を必要とする以上にTwitterを必要としている。
ロバート・スコーブルは「TwitterがダウンしたらFriendFeedの大勝利だ」と騒いでる。次のサービス障害に備え非常用対策プランをハックするデイブ・ワイナーは、まるで次の大嵐に備え蝋燭とボトル入りの水をストックする人のようだが、ここまで見事にしてやられた事実を思うと、私としては「やれやれ」とただ首を振るほかない。
政府介入が一切入らない状態で、Twitterはマイクロブログの業域で事実上、独占体制を築いてきた。みんな経験上知ってることだが、地域で独占的立場にあるケーブル会社にとって、ネットワークのアップグレードとかカスタマーサービス業務改善に余計な予算を割くのは得策ではない(つまりサービス障害、ダウンタイム、電話の受け答えに誰も出ないとかの問題にもだ)。でも、Twitterはひょっとして物理的な独占以上に素晴らしいものを手中に収めたのかもしれない。つまり-(人脈の)ネットワーク効果だ。
ライバルは大勢いる。Twitterより優れたサービスもある。ところが如何せん、みんなもうTwitterを使っているし、Twitterの成長率はさらに増大中。今さらライバルを使い出しても意味がないのである。
Twitterが毎日に欠かせぬものになったのは、私の場合、利用がいきなり加速した2008年3月だ(メッセージの読み書きにデスクトップ専用クライアントを使い始めたのだ)。―上のグラフを見ると一目で分かるだろう。今では世界中の人たちと何千という一口サイズのやり取りを朝から晩までやっており、Twitterは仕事と付き合いの両面で重要なパートを占めている。これは大きなマーケティングツールであり情報ツールだ。しかし同時に日ごろの付き合い上の習慣でもあるので、一度習慣になると簡単には抜けられない。
だいぶ前からTwitterが習慣になってる人もいる。世の中のほとんどの人にとってTwitterはまだ始まってもいない。が、トレンドははっきりしている。:Twitterはインターネットのユーティリティになりつつる。Twitterは(人脈の)ネットワーク効果を介して独占的パワーを築いてしまった、つまりこれはダウンタイムなどさほど気に病まなくていい事実を意味する。みんなそれでも辛抱強く座って復旧を待ってくれるのだ。
異を唱える人もいるだろう。ロバート・スコーブルのように、TwitterはAPIがオープンになっているので他社のサービスがユーザーを吸い上げることができる、(Twitterの)サービス障害が長引けばそのままユーザーをかすめ取ることもできると反論する人もいる。が、Twitter APIを使うサービスが増えればその分、そのサービスを動かす中核のメッセージ転送エンジンの価値は高まるばかりだ。要するにTwitterはただパイプになるだけで勝てるのだ。そしてTwitterは誰が見ても明らかにパイプであるからして既に勝っている-。
このエントリも早速フォロワーにTwitterしておいた。ところがこれが、人気のユーザーはTwitterのサービス障害の影響で誰にも読んでもらえないのだ。…まったく。
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(翻訳:satomi)
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