09th,APL.2008

★あるメンバーの短期トレードの軌跡


再び当倶楽部のメンバーA氏から報告を受けてweb掲載を了承してくれたので以下に紹介してみる。

去年の5月から現金枠45万円でスタートして6月末までに225万円に増やした後、9月〜10月末までに資産は1,300万円を超えていたが
昨年末に1,000万円強を下ろして住宅ローンの繰上げ完済の後に200万円を楽天証券へ資金移動してから今年の相場に取り組んでいた。

つまり200万円の現金(信用枠で約666万円)で今年の相場をスタートしたA氏だが以下の通りになっている。

1,000万円の資金を1,290万円に増やした程度では驚きの対象にはならないが、200万円の資金で短期間に2倍以上とは畏れ入った。
投資効率の点ではあきれてものが言えない。

2008年1月大発会〜2008年4月8日までの月次収益結果

1月は最悪の地合いだったので買い一辺倒で勝負するさすがのA氏でも81.3万円の負け越しを喫している。
しかし2月に109万円、3月に161万円、4月はまだ数日だというのにすでに101万円の純利益を得て、2ヶ月強の期間で370万円の純利益を
得ており、1月の81万円負けを差し引いても今年の純利益はすでに290万円を超えて資産は2倍以上の490万円になっている。

しかも驚くことに利食い確定する度に純利益をドンドン下ろして口座には平均して200万円程度の現金のみを置いているとのことで、これは
複利ではなく単利運用での成績というからさらに驚きだ。

2008年3月の日次収益結果

直近の3月の成績を見てまた驚いた。なんと負けた日はたった1日で3月27日(受け渡し日)のみ。しかもたった6,598円のマイナスのみだ。
その日以外はすべて勝利している。(利益金額のバラつきは地合いのせいで抜けなかった日もあったとのこと)

こんなに投資効率が良いのなら資金枠を増やして複利で雪ダルマ式に増やせばどうか?と言ってみたら意外な返答が返ってきた。

A氏いわく「信用枠で500万円程度が最も回転効率が良い。資金枠を増やしてもエントリーできる銘柄群には限りがあるので。」とのことだ。
なるほど数千万円の資金規模になると値動きの少ない大型株中心になってしまう。しかし少額資金なら値動きの軽い小型株専門にて
短期の回転売買に専念できるという訳だ。最後にこう言っていたが「この少額資金の短期回転なら200万円もあれば一生遊んで暮らせる
かもしれない。」とのことだ。まぁ、地合いが良いときだけに集中すればこういう結果が出ても不思議ではないが、最後に「調子に乗るな。」と
笑いながら電話を終えた。

値動きの軽い新興市場の銘柄なら10枚は買えるが100枚買える銘柄はそれほど多くはない。10枚買って2万円の値幅が抜ける銘柄なら
多いが、100枚買って安全に1ティックで売れて5.000円の値幅が抜ける銘柄は限られてくる。つまりA氏は小型で値動きの軽い銘柄にマトを
を広げてスタンバイしているということだ。そのために少額資金のまま単利運用を続けているのはある意味で理に適っているが、そのうち
大型のコア銘柄へいつ進出してくるのか?もまた楽しみだ。(それを勧めておいた)


さいごに

資金が短期で増えたのは判った。では最も肝心な「どの銘柄をどう見つけて売買したのか?」だが、実はなんのことはない。
手前味噌で恐縮だがA氏は「波動銘柄リスト専門プレーヤー」になっていたのだ。去年から「もう十分に上手いのだからこの倶楽部から卒業
して(退会して)一人立ちしたらどうか?」と再三言ってきたが、A氏は頑として「卒業はイヤだ。死ぬまでついていきたい。」というのみだ。
去年は頻繁に電話を掛けてきて情報銘柄専門だったが、今や情報を通知しても勝つ、情報が無くてもリストで勝つ、情報もリスト更新も無い
ときは電話を掛けてきて「○○○がいいチャートだけどこれ一緒にいかがですか?」などと言う。もう十分立派なトレーダーになっており
すでに小生より遥かに上手い。(ちょっぴり悔しいが・・・。)

勝利の秘訣は「これは勝負銘柄だ!」と直感したときは目一杯買うということを再三教えてきたので、負ける金額もやや大きいが勝てる日
の利益は少額な資金規模に比してとても大きなものがある。

今後もますます頑張って欲しい。^^;


by feti