2008年4月17日

ささやかな一日の幸運について

昼、
なにかを忘れてる気がして、
ふとスケジュール帳を見たおかげで、
予定をすっぽかさずに済んだ。

歯科検診。半年に一度の。

あれからまた半年経ったのだ。
こんなふうに半年は過ぎ、
あっというまに何年も経ち、
息子に会えるのも
時間の問題かもしれないと思った。

桜ではない花も満開だ。春だから。

歯科医院の中で、
眼鏡のネジがとれてしまった。
が、なぜか本日にかぎって、
意識せずに
予備の眼鏡を持ち歩いていた。

検診は虫歯もなく、
歯もきれいになって気分すっきり。

マーブルトロンのカフェが
休みだったので久々に「七つ森」へ。
ここは店長の性格はともかく、
食べ物はうまい。
大根などの野菜カレー、桜の杏仁豆腐、コーヒー。

新高円寺近くに小さな雑貨屋が出来ていて、
私の愛用している布袋が売っていた。
(高級なものではないがなかなか売っていない)
最後の二枚を前夜、
久住昌之さんと山下敦弘監督に
(拙著をいれて)進呈してしまったので、
ちょうど欲しいと思っていたのだ。

高円寺経由で阿佐ヶ谷へ寄り、
それから吉祥寺へ。
パルコの地下の店で眼鏡を見せると、
取り寄せが必要かもと予告されていた
特殊なネジが運よくあり、
その場であっというまに直った。
眼鏡は珍しく私が自力でチョイスして、
気にいってかけている泰八郎謹製。
「きれいに使っていただいて……」
と言われる。
眼鏡好きの店員さんの、
そういうプロ意識が好きだ。
好きでもないものを
売らないでほしいと思う。

そして
田中りえの二十年ぶりの
新作が載っていると知り、
ずっと探していた
「早稲田文学」復刊第一号。
なんと吉祥寺南口前の
小さな書店に一冊あった。
でかい店ばかり探してたよ。

と、
いう具合に、
小さなラッキーが続けて起こった
暖かな一日だった。
そんなことで気分が晴れる。
覚えておきたくて書き留めました。