初めは不安顔だったけれど、先生から真っ白な紙を渡されると、心がウズウズしてきたね。鉛筆を握りしめると、点々や線を夢中で書き上げたよ。勢いあまって手のひらまでキャンバス。「真っ黒になっちゃった~」。次は大好きな黄の色鉛筆に持ち替えて、何を書こうかな? まるで芸術家だね。
「今日のご飯は?」「今日は雨?」。最近は知りたいことを先生に何でも聞きます。何といっても食事の時間がお楽しみ。白いご飯は欠かさずおかわりで、時々おかず食べるの忘れちゃうほどなんだって。
目が合うと、首をすくめて「あぁ」と照れ笑い。先生には「まこちゃんの笑顔は癒やしやわぁ」と評判です。
91・4センチ、13・3キロ。養子縁組してくださる方を探しています。【青木絵美】
正式に養子縁組が決まるまで、生活教育費用月額4万8000円、里親手当3万3000円が支給されます。医療費(実費)は公費負担。申し込みは家庭養護促進協会(大阪市天王寺区東高津町12の10、市立社会福祉センター2階、06・6762・5239)。25日(金)まで10~17時。
【寄贈】1万円=高野弥生▽1000円=竹島永福▽5000円=匿名(敬称略)
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昨年4月掲載のりさちゃんは、大阪市のAさん宅で暮らすことになりました。
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■きずな
2歳のAちゃんとの関係づくりのため施設で実習中の里親さん。初めは近づくと「イヤ」と逃げられて、「何でやろ」と悩むこともありました。しかし、里母さんが体調不良で数日実習を休んでしまった後、久々にAちゃんに会うと、里母さんを見るやいなや手を出して「抱っこ」。ぽっちゃりしたAちゃんの抱っこは大変ですが、うれしい重みを感じつつ、家に迎えられる日に向けて奮闘中です。【家庭養護促進協会・T】
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家庭養護促進協会のホームページアドレスはhttp://home.inet‐osaka.or.jp/~fureai/
毎日新聞 2008年4月20日 地方版