秋田内陸線、「赤字拡大なら廃止」 寺田知事

 寺田典城秋田県知事は21日の定例記者会見で、秋田内陸線(鷹巣―角館間、94.2キロ)の存廃問題に触れ、「赤字が今より拡大するなら廃止すべきだと思う」と語り、赤字縮減が存続の絶対条件との考えを強調した。

 寺田知事は「赤字に歯止めが掛かり、地域や観光への有益性が確認されて初めて生き残れる路線だ。一定の条件下で経営が自立できる案が出ない限り、存続は無理ではないか」と述べた。

 沿線住民が存続の最有力手段と期待する公有民営化についても、「(沿線自治体が)赤字補てんしている現状は既に公有民営。今後どんな運行スタイルになろうとも、乗客数が増えなければ始まらない」と指摘。鉄道施設を沿線自治体が保有することに、「運行会社の負担が少し減るのは事実だが、それはすべて税金(で肩代わりすること)だ」と話し、厳しい現状認識を示した。

 秋田内陸線は第三セクター、秋田内陸縦貫鉄道(北秋田市)が運行。2006年度は約2億6000万円の赤字を計上し、県と北秋田市など沿線3市村が補てんしている。
2008年04月21日月曜日

秋田

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