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【広島から その2】

「光市母子殺害事件」http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/local/yamaguchi_hikari_murder/ の公判2日目の昨日(28日)、午前中は傍聴券を得ることができなかった。したがって公判の様子はわからない。もちろん、傍聴した人からどんな「様子・やりとり・証言」だったかを後から聞くことはできたが、二次情報なので、僕が実感を持って活字化することは難しい。しかし、昨日の午後は知り合いから傍聴券を譲っていただいて、終わりの一時間だけ傍聴することができた。

最終日の今日(28日)は、午前中だけ傍聴することができて、午後からはこれまで取材でお世話になっている人に逆に席を譲ってあげた。僕だけが独占するわけにはいかないので、何とかこうやって助け合って、かろうじて傍聴することができているという綱渡りのような状態。

昨日からは被告人質問の後に、弁護側の証人として被告の精神鑑定を行った大学教授が証言をしている。いまは昼休み中なので、詳細はもう少し後で書いてみたい。

メディアの中ではいろんな人がこの公判で出てくる被告の証言に関して、いわゆる「感想」を話したり、あたかも誰かの「代弁者」のように怒ってコメントしている人がいたり、一般的な「世論」に乗っかってあれやこれやと話している人もいる。しかし、条件反射的な反応ばかりだ。思考が追いついていない。恐らく僕もまだ思考が追いついていない。犯行当時の被告の心理状態などは、確かにまだ理解できない部分はある。「まだ」「現時点では」という限定つきだが。

非常に不安だ。この事件の裁判に関するこれまでの僕の感想・反応・思考は、恐らく世間の大多数では受け入れられない方に分類されるだろう。「世間の大多数の方」に修正すべきなのだろうか。いや、そう判断するのはまだ早いということだけは断言できる。これも「まだ」「現時点では」という限定つきだが。

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綿井健陽 WATAI Takeharu
Homepage [綿井健陽 Web Journal]
http://www1.odn.ne.jp/watai

映画「Little Birds~イラク戦火の家族たち」
公式HP http://www.littlebirds.net/
DVD発売・各地で上映中
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2007-06-28 13:30 
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