はてなの中の人に確認をとったわけじゃないが、「モバイル版はてなダイアリーのゲストコメント制限について」という発表とその3日後の「モバイル版はてなダイアリーでのゲストコメント制限を実装いたしました」という発表は、直接には、携帯フィルタリングというよりは、昨年の7月17日からiモードの公式サイトになっているからだと思うよ。
多くの他の国内市場向けのブログサービスは、同等の制限をしているかというとしていない。それらのサイトも、一般のサイトとしての携帯電話対応をしているものは多いし、未成年携帯フィルタリングの影響を受けていないはずがないけれども、今回のはてなの動きに沿う話がとくに出てきているともいえない。
その一方、iモード公式サイトとしての「ポケットはてな」は、NTTドコモのiMenuからたどった「メニューリスト」の中では「コミュニケーション/SNS」というカテゴリに分類されていて、そこで一覧されているサイトをみると、網羅的に確認したわけではないけれども、会員登録無しに書き込みやコメントが出来るサイトは存在していないように見える。NTTドコモのサイトのiモードメニュー掲載基準というページには、「iモードユーザーが安心して利用できるサービスであること」という項目の細目として
コンテンツがコミュニティの要素を含む場合は、以下の規定を充足していること
- チャット・掲示板等、コンテンツのサービス利用者間でのコミュニティの形成を目的とするサービスについては、個人のプライバシーの保護に特に配慮し、他のメンバーに対する中傷を避け、トラブルが発生しないよう、適切に運営すること
とあり、具体例としては「電話番号、住所等」をプライバシー侵害して晒すような問題をシステムとして防止するというような話が載っているのだけれども、それに限定されるわけではなく、どういう水準の管理・運営が必要かは、NTTドコモの解釈や指示がコンテンツプロバイダに対してあるのだろう。これは、今回のはてなの発表の
モバイル版はてなダイアリーはこれまでも安心してお使いいただけるサービスとして提供して参りましたが、今後も低年齢層のユーザー様でもより安心してお使いいただけるサービスを目指し
という表現と符合する。はてなの収益源として、有料サービスの利用料よりは広告収入のほうがはるかに大きいというのは、よく言われている話だし、その状況で「iモード公式サイト」であり続けることを諦めて自由を取る、というのは、ページビューの実利の上でも、イメージの上でも、とれる選択ではなかったのではないかと推測する。そう思うと、この急すぎるとも言える動きにも納得がいく。ただ、この推測が正しいとして、今回はてなが発表している内容は説明不足が過ぎるというのは状況からして明らかで、きちんとした説明があるべきだろうね。NTTドコモとの契約上、難しいのかもしれないけれども。
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