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    過去最大6千億円の赤字に  健保、高齢者医療費拠出で


     健康保険組合連合会(健保連)は21日、大企業の会社員や、その扶養家族ら計約3000万人が加入する健康保険組合について、全国1502組合の2008年度予算を集計すると、赤字総額が07年度比で3924億円増え、過去最大の6322億円に膨らむとの推計を発表した。既に141組合が、保険料率を引き上げた。

     本年度から変わった高齢者医療制度を支えるため、65歳以上の医療費について、健保組合が拠出する負担金が約5000億円増加した影響が大きい。特に65-74歳の前期高齢者向けの負担金は約4000億円増。これまで健保組合OBに限ってきた支援対象が、国民健康保険の加入者らにも広がったためだ。

     75歳以上の後期高齢者への負担金との合計では、高齢者医療向けの拠出は2兆8000億円強に上り、健保組合の保険料収入6兆円強に対し46・5%を占める。赤字組合の割合は7割から9割に広がる見通し。


      【共同通信】

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