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「僕はパパを殺すことに決めた」筆者が講談社を批判
奈良県で起きた医師宅放火殺人事件の加害少年の供述調書を引用したノンフィクション「僕はパパを殺すことに決めた」(講談社)について、「取材源との約束に反した本作りを行ったことは、重大な出版倫理上の瑕疵(かし)がある」と断じた調査委員会(委員長・奥平康弘東大名誉教授)の報告書には「事実誤認がある」として、同書の筆者、草薙厚子さんが21日、東京都内で会見し、調査委に抗議する申入書を送ったことを明らかにした。
草薙さんは「(調書のコピーをしないなど取材源との)約束は事実でない。報告書は乱暴な作りだと思う」と指摘。申入書では、事実認定に使われた草薙さんのICレコーダーの会話記録は無断使用であり、本人への事実の確認もなかったとして、謝罪や事実の訂正を求めている。