広島市は、安佐市民病院(安佐北区)で昨年2月から始めた土曜日と祝日の小児科夜間救急診療を6月から休止する。医師の休退職に伴う後任の不在が原因。再開の見通しは立ってない。
市が21日の市議会厚生委員会で報告した。土曜日と祝日の小児科夜間救急診療は午後6時から10時まで受け付け、1日の平均受診者は土曜日が約21人、祝日は約30人。日曜日の同時間帯(約31人)に比べてもほぼ同じか7割程度の利用がある。
医師は、広島市民病院(中区)から小児科医1人を応援派遣していた。しかし、広島市民病院は今年4月から小児科医が1人減の9人体制となった上、そのうちの1人が5月末で退職することに。安佐市民病院も小児科医5人のうちの1人が3月中旬から産休に入り、「勤務体制からみて継続は困難」(市病院事業局)と判断した。
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