北京五輪聖火リレー 長野市の新出発地、勤労者福祉センター跡地が最有力
北京オリンピックの聖火リレーは26日、長野市にやって来る。当初は善光寺を出発し、長野市内の18km余りを回る予定だったが、18日に善光寺が出発地点の辞退を表明した。
代わりの候補地として、長野オリンピックの表彰式会場など4カ所の名前が挙がっているが、長野県の勤労者福祉センター跡地が最も有力視されている。
長野市での聖火リレーまであと1週間となったが、出発地点に決まっていた善光寺が18日、辞退を表明し、長野市は急きょ、新たな出発地の選定に迫られた。
実行委員会は、コースの変更は最小限にとどめたいとしていて、善光寺からおよそ1kmにある長野県の勤労者福祉センター跡地を軸に検討している。
長野県勤労者福祉センター跡地の敷地は5,000平方メートル余りで、当初のコースからそれほど離れていない点や、前の県道が4車線で両側に歩道があり、警備しやすい点などが有力視される理由。
しかし、長野市民からは「つまんないですね、変なところになりますね」、「子どもが遊ぶ(場所に)近いから、ちょっと危ないかなぁって」などといった声が聞かれた。
このほかに、善光寺の東の城山公園や、長野オリンピックの表彰式会場「セントラルスクゥエア」なども検討されているとみられる。
実行委員会は、新しい出発地点とコースを週明けには正式に発表したいとしている。
一方、実行委員会は、聖火リレーを守るいわゆる「聖火防衛隊」は認めない方針。
警備はあくまで日本側が担当し、中国側スタッフは聖火を管理する「フレームアテンダント」と呼ばれる2人にとどめ、警察官が周囲を走りながら警備する方針。
(04/19 18:17 長野放送)