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【社会】

36%で延命治療中止 国立成育医療センター

2008年4月21日 12時27分

 国立成育医療センター(東京都世田谷区)で過去5年に、重い病気やけがで小児集中治療室(PICU)に運ばれ、心肺停止が予測された84人のうち、人工呼吸器を含む延命治療を中止したケースが30例(36%)あったことが21日、分かった。新たな治療を行わない「治療差し控え」も50例(60%)に上った。

 終末期医療に関する国の指針は、患者意思の尊重をうたっているが、子供の場合は親が本人に代わって治療方針を選択せざるを得ないのが現実だ。同センターの清水直樹・手術集中治療部医長は「避けられない死を視野に入れ、正面から向き合う議論のきっかけになれば」と話している。データは25日から東京都内で開かれる日本小児科学会で発表する。

(共同)
 

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