派遣OL美咲の恋愛給湯室
このコーナーでは、恋愛経験豊富な派遣OLのあたし、美咲(29歳)が
後輩の才媛OLの凛子(27歳・名門女子大卒、当たり前だけど正社員)と
ギャル系OLのミユ(21歳・もちろん派遣)と一緒に恋の成就の秘訣を伝授します。
まあ、ただの給湯室の井戸端会議という話もあるんだけど……。
第2回 たかがメール、されどメール~その2~
嫌いな相手には顔文字や絵文字は使わない?
長文メールは相手にとってただの迷惑
前回、H樹は気になる彼女からのメールの返事がなかったり遅かったりして悩んでたわけだけど、
やっぱりそういうのって
返事しにくいメールを送ってるのがそもそもの原因だと思うのよね。
メールもコミュニケーションの一種なわけだから、
相手あってのものだとまずは認識すべき。
- 「あたしがダメなのは、長文メール。
長い文章なんて読むのウザイし、大体何が言いたいのかよくわかんないもん」 アンタ、バカだしねー。
ケータイ小説すら最後まで読み通す根気もないし、読解力もないもんね。でも、
長文メールって、結局何が言いたいんだか分からない
というのは言えてるかも。- 「結局、本人の思い入れだけで、相手にとってはただの迷惑
だったりしますもんね」 - 「うぅっ、それはヒドイっすよ~」
- 「じゃあ、H樹さんの長文メールはどんな内容なのさ?」
- 「まあ、その日の出来事とか感じたことを面白おかしく、徒然なるままに綴るという感じかなあ」
- 「面白おかしくとか言っちゃってるけど、きっと全然つまんないんだよ~。
大体さ、そういう長文メールで相手にどんな返事を期待してるわけ?」 - 「まあ、返事の内容なんてどうでもよくて、
オレの言ったことにいちいち反応してくれたりすることが嬉しかったり、愛を感じたりするわけだよ」 コイツ、全然ダメだわ。
結局、自分のタイミングで言いたいことだけ言って、
相手に「さあ、何でもいいからすぐ返事よこせ」って言ってるようなもんだもんね。
独りよがりもいいとこ。
メールを実際の会話に置き換えてみる
- 「H樹さんは自分は何の努力もしていないのに、相手に期待しすぎですよ」
- 「そんなことないですって。
オレだって忙しい中、空き時間を惜しんで愛のこもった長文メールを送ってるわけですよ。
オレに好意があるんだったら、ちっとはそれに応えてくれてもいいんじゃないかと。
ささやかな願いじゃないっすかー」 - 「ウザッ」
- 「たとえば、メールを実際の会話に置き換えてみると分かると思うんですけど、
長文メールというのは聞かれもしないのに
自分のことばかり喋っている自己チューな人と同じなわけですよ。
そんな男性に女性が好感を持つと思いますか?」 - 「確かに言われてみれば……」
そうそう、あたしの言いたかったのもソレ。
さすが凛子、名門女子大卒の才媛だけあって、いいこと言うわ~。正社員だし。
でも、
たかがメールと思ってたけど、やっぱ性格が出るもんだねー。
H樹の独りよがりな性格が見事に浮き彫りにされてるし。
今はそれでも返事をもらえてるからいいけど、
その独りよがりな性格が露呈したら、彼女は引いちゃうよー。
そんな性格だったら付き合うと苦労しそうとか、自分勝手なエッチしそうとか、
女っていろいろ考えちゃうからねー。
好きだからこそ返事が遅いこともある?
- 「あと、筆不精じゃないですけど、メール不精みたいな人もいるから、
そういう人に矢継ぎ早にメールするのも考えものですよね。
メールといえども一応文章ですから、
文章書くのが苦手な人は来たメールにいちいち返事するのは辛いかも」 - 「それ分かるー。あたしも文章書くの苦手だから、返事するのウザイときあるもん」
アンタはバカだから。でも、
相手の立場に立って返事しやすいメールを送るって大事よね。
会話だって、相手見ながらするもん。それと同じ。
あたしの知り合いに、男から自作の詩をメールで送りつけられてきたコがいたけど、
そんなの論外。
どんな返事せいっちゅうんじゃ!- 「そりゃヒドイ。オレだって、そこまではやんないっすよー」
大して変わんねっつーの。
- 「用件を簡潔に伝えることが、まず大事ですよね」
- 「でも、それだけじゃ好意をなかなか伝えられないんじゃ……」
- 「簡潔な中にも打ち解けた雰囲気を醸し出す感じがベストだと思うんだけど、結構難しいかも」
- 「笑えるギャグとか散りばめられてると、ポイント高いですよねー」
あー、それアリかも。
でも、あたしなんて、相手が面白いこと言ってきたら、
それ以上の面白いこと言わなきゃとか考え込んじゃって逆に返事が遅くなりそう。- 「それ、美咲さんだけですから(苦笑)」
あたしはともかく、H樹は好きな女性からの返事が遅いから、
自分に好意を持っていないんじゃないかって心配してたけど、
好意を持っているからこそ返事が遅くなるという可能性もあるよね。- 「えっ、そんなことありますかね?」
- 「好きだからこそ、
迂闊なことは書けないと慎重になるあまり、返事が遅くなっちゃう
ことだってありますからね」 そうそう、その人の
性格や状況に応じて、メールの対応も千差万別だから要注意だよね。
ていうか、そんなの普通の人間関係と一緒。
相手からのメールで自分への好意の有無を見分ける
- 「オレのメールがダメなのはよ~く分かりましたけど、
たとえば相手からのメールの内容で
自分への好意の有無を見分けるようなことってできますかね?」 う~ん、一概には言えないから難しいけど、好意を持っているというよりは、
嫌いな人には顔文字や絵文字の入ったメールは送らない、
というのはあるかも。- 「えー、そうですかぁ。あたしなんて、誰にでも絵文字使うけど。ウンチとか虫とか……」
アンタはまだ若いし、ギャルだから。
イイ年した女は、そんなに顔文字とか絵文字は多用しないって。
少なくとも関心のない男には使わないもん。
面倒だし、普通の文面で済ますよね。
大体、ウンチとか虫って、どういうシチュエーションで使うのよ?- 「大して意味なんかないけど、あればビジュアル的に寂しくないかなと」
- 「確かに、わたしも好きとまではいかないけど、ちょっと
親密になったと感じた相手には顔文字を使ったりしますよ。
それって、さっき話に出た『簡潔な中にも打ち解けた雰囲気を醸し出す』テクとしても使えますね」 - 「なるほど~。
でも、オレって普段から顔文字や絵文字を多用してるから、そのテクは無理っすねー」 - 「男の顔文字や絵文字はキモイよ~」
それって前回出てきた、
変に携帯メールに慣れてる男には引いちゃうっていう話と同じだね。
たかがメール、されどメール。結構深いよね。
便利だから気軽にメールしてるけど、
会話と同じように
実はメールにもセンスとかテクニックが必要なんだよね。
文面でしか判断できないから、
逆に会話以上の用意周到さが必要だったりして。
でも、あんまり考えすぎるのもアレだし、まずは
相手に不快感を与えないように心がけるぐらいでいいんじゃないかな。
サンマリエ株式会社
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