派遣OL美咲の恋愛給湯室
今回から装いも新たに、恋愛経験豊富な派遣OLのあたし、美咲(29歳)が
後輩の才媛OLの凛子(27歳・名門女子大卒、当たり前だけど正社員)と
ギャル系OLのミユ(21歳・もちろん派遣)と一緒に恋の成就の秘訣を伝授します。
まあ、ただの給湯室の井戸端会議という話もあるんだけど……。
第1回 たかがメール、されどメール~その1~
長すぎる&多すぎるメールは単なる愛情の押しつけ
気になる彼女からのメールの返事が遅いのは……
携帯でもパソコンでもそうだけど、メールはあたしらの生活にとって
欠かせないコミュニケーションツールよね。
それは恋愛においても同じ。
男女の距離を縮める第一歩がメールだったりすることも。
だからこそ、たかがメールでも悩んだりする奴がいるわけで……。
「脈がないんですかねえ?」と浮かない顔なのが、後輩のH樹(26歳)。
聞けば、好意を寄せている同僚のF代のメールでの反応が気になるとのこと。
「メールしても返事が返ってくるのは3回の1回くらいだし、
返事が来るまでにえらい時間がかかりますしね……。
こっちは彼女に何度もメールしてんのに、ホント素っ気ないんですよー。
これって、オレに気がないという証拠ですよねえ(泣)」とH樹。
たかだかメールごときで、気にしすぎだと思うんだけど。
そりゃ、気になる男からのメールだったら、
多少は早く返さなきゃって思うけど、
それも内容とか自分の置かれている状況にもよるわよねえ。
彼氏でもないんだから、少なくとも義務感的なものは発生しないかも。
「バッカじゃないの。
そんなメールなんかで、惚れてるとか惚れてないとか考えすぎだよー。
あたしなら、そんな小っちゃなこと気にする男なんて、こっちから願い下げですけどねー」
とはミユ。
凛子も
「そうですよね。大体、
仕事が忙しかったりとか他に用事があったりしたら、
返事するのはどうしても遅くなってしまいますよね。
付き合っているのならともかく、そういう関係じゃないのならなおさらですよ」。
「そういうもんですかねえ」と割り切れない様子のH樹。
携帯メールを打つのが早い男ってどうなの?
- 「1日にどれくらいメールしてるんですか?」
- 「1日に最低でも5通は送りますよ。下手すりゃ10通以上のときも」
- 「ゲッ、そりゃ多すぎだって! 大体、そんなに用なんてあるもんなの?」
- 「用なんかなくたって、そういうのは好きだっていうアピールだからさ。
相手にも応えて欲しいわけじゃん。大体、女性ってメールが好きじゃん。
なのに、反応薄いもんなー。こんなんじゃ勝算ゼロだよ~」 - 「だ~か~ら~、そんなの関係ないんだって(怒)」
確かに、女性は男性よりもメール好きだったりするけど、
やっぱ暇つぶしの手段のひとつに過ぎないんだよね。
女子高生じゃないんだから、20歳代半ばも過ぎて寝食を忘れるほど
メールに熱中するなんてことありえないし……。
そもそもH樹、男のくせにメールしすぎ。
- 「そうだよ、キモイって。携帯メール打つの早い男って、ちょっと引かない?」
- 「確かに、遊んでる感じがしますね。というか、仕事できなさそう」
そうそう、H樹キモすぎ。日頃から、出会い系でもやってんじゃないの?
普通の男は、そんなにメールやんないって。
メールを受け取る側の立場になって考える
- 「ちなみに、どんな内容のメール送るんですか?」
- 「今日のランチで食べたカレーが美味かったとか、まあどうでもいい内容なんですけどね。
でも、好きなんだから、何でもないことでもメールしたいじゃないですか」 - 「てか、カレーが美味かった、なんて言われても返事のしようがないよー。
バカじゃん!」 - 「そうですね。
自分の思いを伝えようとするばかりじゃなくて、
思いを受け取る相手の立場に立ってもっと考えてあげるべきだと思いますよ。もしかしたら、メールも結構長文だったりするんじゃないですか?」 - 「そりゃ、自分の思いをアピールしてるわけだから長くもなりますよー」
- 「そんな長文メール読むのも大変だし、なおさら返事するのに時間かかるよ~。
3回に1回も返事してくれるなら、ずいぶん良心的だと思うよ。
あたしならシカトだもん。実は結構、好意を持たれてたりして。
てか、H樹さん的にはどんなメールのやり取りが理想なの?」 - 「こう、何て言うかさ、こっちがメールしたらすぐに返事が返ってくるような、打てば響くような感じかなー」
- 「チャットかよっ!」
H樹みたいな単純な男は、
メールの長さや回数がそのまま愛情の強さや深さに
比例するんだと勘違いしてるんだよね。むしろ、逆効果なのにね。
やっぱ大事なのは、メールの中身でしょ。
メールが好感度を左右することもある?
- 「H樹さんはF代さんの素っ気ない対応を非難するけど、
むしろH樹さんのメールの方に問題があるのでは」 - 「そうだよ。そんな嫌がらせメールばっか送ってると、最終的に嫌われちゃうよ」
- 「嫌がらせかよっ!」
- 「わたしが思うに、H樹さんとF代さんには
メールに対する認識がかみ合っていないと思うんですよ。
H樹さんが何らかの感情を共有したいがための手段として
メールを考えているのに対し、彼女は
単に情報の伝達手段としてしかメールを考えてないんでしょうね。
普通、これって男女、逆の場合が多いんですけどね」 - 「確かに、それは言えるかも」
まあ、
メールでのやり取りを深読みしすぎるのもどうかと思うんだけど、
好感度をアップするメールもあれば、
好感度を著しく下げちゃうメールがあることも事実。
たかがメール、されどメール。
次回は、そんな恋を成就させるためのメールテクニックを伝授するわね。
サンマリエ株式会社
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