19年前に凍結した精子を使い、妊娠に成功した夫婦のニュースが報じられ、世界記録の21年にはわずかに及ばないものの、英国内では凍結精子による不妊治療の成功例としては、『最年長』の記録となったことが伝えられた。
喜びの表情を隠せないのは、ストックポート在住のエマニュエル・イヨハさん(46)とゾウイさん夫妻。
エマニュエルさんは、27歳のときにマンチェスターのクリスティー病院で、ホジキンリンパ腫及び脾臓腫瘍と診断された。その際、化学治療の副作用で不妊になる可能性が高いため、精子を凍結するよう勧められたという。
89年に凍結されたエマニュエルさんの精子を使って、ゾウイさんはIVF(体外受精)に挑戦。12回目の試みで妊娠し、一昨年長女ポピーちゃん(1歳)が生まれた。そして、第2子も同様に凍結精子を使ってIVFを行い、4回目にして妊娠に成功したとされる。
「この奇跡を起こしてくれた病院関係者には本当に感謝している。自分の精子がどんなに長い間凍っていたかを思うと、科学の力に敬服するばかり」とエマニュエルさん。ゾウイさんの連れ子である息子のダニエルくん(9)も交えて、家族が5人に増える日を心待ちにしているという。
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