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ジンバブエ:中国船、武器運搬図る 混乱に拍車も

 【ヨハネスブルク高尾具成】大統領選の結果発表が遅れ、不正が指摘されるアフリカのジンバブエに向け、中国籍の貨物船が武器や弾薬などを運び込もうとしていることが分かった。地元メディアなどが伝えた。貨物船は荷揚げのため南アフリカ東部ダーバン港に停泊したが、南ア港湾組合関係者らが荷揚げを拒否。同船は18日、アンゴラへ向かった模様だ。

 中国船籍の積み荷記載によると、自動小銃AK47や弾薬、迫撃砲、携帯型対戦車ロケット弾(RPG)など77トン分が積まれ、荷受先はジンバブエ国防省となっていた。ムガベ政権と深い関係を持つ中国は、これまでも戦闘機や軍用車両などを供給している。

 選挙結果が遅れる中、事実上の独裁体制を敷くムガベ大統領(84)を公認候補とする政権・与党は野党支持者らへの弾圧を強めており、中国からの武器流入が混乱に拍車をかける可能性もある。

 選挙結果の再集計は19日に始まった。

毎日新聞 2008年4月20日 東京朝刊

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