県医療労働組合連合会(県医労連、寺田泉委員長)は、看護師や看護助手ら県内の組合員約2300人を対象に職場に関するアンケートを実施し、8日、結果を公表した。多少なりとも仕事を「辞めたい」と思ったことがある人が8割を超えた。
連合会は「看護師不足は一刻の猶予もならない」として、県に看護師増に向けた取り組みを要請した。
昨年9~11月、初めて実施し、742人が回答した。「職場を辞めたいと思っているか」との問いには「いつも」18・6%▽「時々」31・2%▽「たまに」32・3%で、計約82%が「思ったことがある」と答えた。
看護師が退職していく理由(複数回答)は(1)仕事が忙しすぎる(2)看護の研究会などの大半が勤務時間外で半強制的(3)賃金・手当が低い(4)休暇を取りにくい(5)残業が多すぎる--の順だった。
この結果を受け、寺田委員長らは同日、県庁で看護師不足の実態調査や問題解決の早急な対応を求めた。また看護職員の法的な保護の確立を国に強く求めるよう要請した。【笠井光俊】
毎日新聞 2008年4月9日 地方版