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善光寺:本堂回廊に6カ所の落書き スプレー?で楕円など

落書きされた箇所を調べる職員ら=長野市の善光寺で2008年4月20日午後0時3分、大島英吾撮影
落書きされた箇所を調べる職員ら=長野市の善光寺で2008年4月20日午後0時3分、大島英吾撮影

 長野市で26日に行われる北京五輪の聖火リレー出発地を返上した国宝・善光寺で20日午前5時40分ごろ、本堂の回廊6カ所に落書きがあるのを巡回中の事務局職員が見つけた。県警長野中央署は建造物損壊と文化財保護法違反容疑で捜査を始めた。聖火リレーとの関連とともに、悪質ないたずらの可能性も視野に入れて調べている。

 調べや善光寺によると、落書きは本堂北側4カ所、西側2カ所の柱と板戸に、白色スプレーのようなもので、楕円(だえん)や女性器の略図などが描かれていた。大きさは最大で縦80センチ、横60センチ。19日午後11時ごろの巡回ではなかったという。

 本堂は撞木(しゅもく)造りで築約300年。境内は24時間自由に出入りができる。夜間警備は民間会社に委託しており、19日夜、従来の2人から4人に増員したばかり。寺側は落書きされた場所に投光器を設置して警戒する。県警も聖火リレー当日まで周辺の警備を強化する。

 善光寺は18日、チベット人権問題に絡む抗議活動や警備問題などを理由にリレー出発地を返上したが、判断に対する賛否のメールが19日も約100件届いていたという。

 同寺の若麻績(わかおみ)信昭・寺務総長は「聖火リレーに関係しているとは思わないが、大変悲しい。警備員をさらに増やすが、24時間開放を変えるつもりはない」と話した。【大平明日香、大島英吾】

毎日新聞 2008年4月20日 13時14分(最終更新 4月20日 20時28分)

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