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善光寺本堂に落書き 白いスプレー状のもので6カ所

4月20日(日)

 20日午前5時40分ごろ、長野市の善光寺で、国宝の本堂の柱や板戸の計6カ所に落書きされているのを寺事務局職員が見つけ、長野中央署に届けた。落書きは白いスプレー状のものによる楕円(だえん)形の模様で、最大で縦80センチ、横60センチ、最少で縦横各15センチほど。同寺は警備態勢を強化するかどうか検討する方針で、修復方法は文化庁と協議する。同署は建造物損壊の疑いで調べている。

 善光寺は、26日に行われる北京五輪の聖火リレーで出発式会場を18日に辞退したばかり。内田道樹(どうじゅ)事務局次長は「落書きから五輪などについての明確なメッセージは読み取れず、関連はないと思う」と話している。

 落書きはいずれも床から1メートルほどの高さに書かれ、本堂北側に4カ所、西側に2カ所。本堂の管理を担当する「堂番」と呼ばれる職員が19日午後11時ごろに巡回した際には、異常はなかったという。

 同寺事務局によると、本堂に堂番が泊まり込んでいるほか、本堂の東南側には警備員が24時間態勢で詰めている事務所もある。