現在位置:asahi.com>スポーツ>一般スポーツ>国内> 記事 バタ山本逃す 水泳五輪31代表出そろう、日本新82008年04月20日21時02分 競泳の北京五輪代表選考会を兼ねた日本選手権最終日は東京辰巳国際水泳場で行われ、男子16、女子15、計31選手の北京五輪代表が出そろった。男子100メートルバタフライは、岸田真幸(アクラブ調布)が、前日に藤井拓郎(コナミ)が出した日本記録を0秒28更新する51秒86の日本新で優勝し、代表となった。アテネ五輪200メートルバタフライ銀メダルの山本貴司(近大職)は4位に終わり、4大会連続の五輪出場を逃し引退を表明した。
女子200メートル背泳ぎは、アテネ五輪銅メダルの中村礼子(東京SC)が優勝。2位の伊藤華英(セントラルスポーツ)とともに、100メートルに続いて五輪切符を獲得。女子200メートル平泳ぎは、種田恵(JSS長岡)と金藤理絵(東海大)の2人が代表権を獲得した。 各種目100メートル優勝者の合計タイムによる400メートルメドレーリレーは男女とも派遣標準記録を突破。自由形は男子が佐藤久佳(日大)、女子は上田春佳(東京SC)が代表となった。 今大会で日本新は、のべ8個生まれた。 ■燃え尽きた 4大会連続の五輪出場はならなかったが、山本はいつもと変わらぬ笑顔を見せた。「もう自分が泳ぐ場所がないことは確かめた。完全に燃え尽きました」。充実した表情だった。 最後まで闘争心を捨てなかった。前日の準決勝、自分の日本記録を破られたが「破り返せばいい。必ず勝つ」とレースに臨んだ。だが序盤から岸田らにリードを許す。得意の後半の追い込みも及ばない。力の差を見せつけられた。 山本に後悔はない。北京を目指すことは「厳しいものになると予想していたが、心の修行と思って挑んだ。今までと違う視点でいろいろなものを見られてよかった」。この後の人生に、貴重な経験を得たようだ。 【男子】100メートル自由形=派遣標準記録48秒88 (1)佐藤久佳(日大)49秒70(2)奥村(イトマンSS)49秒91(3)細川(グンゼスポーツ)50秒09▽1500メートル自由形=15分3秒62 (1)松田丈志(ミズノ)15分15秒67(2)園中(きらら山口)15分21秒18(3)土岐(セントラルスポーツ)15分28秒41▽100メートルバタフライ=52秒34 (1)岸田真幸(アクラブ調布)51秒86=日本新(2)藤井(コナミ)52秒25(3)高安(コナミ)52秒43 【女子】100メートル自由形=54秒61 (1)上田春佳(東京SC)55秒60(2)山田(ニスポ元住吉)55秒86(3)岩崎(アクラブ藤沢)56秒13▽200メートル平泳ぎ=2分26秒58 (1)種田恵(JSS長岡)2分24秒54(2)金藤(東海大)2分26秒28(3)田村(東海大)2分26秒66▽200メートル背泳ぎ=2分11秒49 (1)中村礼子(東京SC)2分8秒80(2)伊藤(セントラルスポーツ)2分9秒41(3)寺川(ミズノ)2分11秒28 PR情報スポーツ
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