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宇宙最大級のブラックホール発見 太陽の180億倍の質量

2008年04月17日15時07分

 太陽の180億倍もの質量をもつ「超巨大ブラックホール」を、日本や欧州などのグループが発見した。宇宙で最大級のブラックホールとみられ、自分より小さな別のブラックホールを子分のように従えている。17日付の英科学誌ネイチャーに掲載された。

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 このブラックホールは地球から約35億光年離れた場所にある。約12年周期で急激に明るくなる奇妙な天体「OJ287」として知られていた。

 フィンランド・トゥルク大のM・バルトネン教授、大阪教育大の定金晃三教授らは、この天体を集中的に観測。理論計算を重ね合わせて、実態を探った。その結果、天体は超巨大ブラックホールで、その周囲を小さいブラックホールが楕円(だえん)軌道を描いて回っていることを突き止めた。

 小さい方のブラックホールでも質量は太陽の約1億倍。周期的に明るくなるのは、小さいブラックホールが超巨大ブラックホールに近づいたとき、周辺のガスに衝突して発光させているためだという。(山本智之)

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