出ずっぱり芸人エド・はるみの気になる賞味期限

　この春の番組改編期にテレビに一番出まくっていたのがエド・はるみ（推定４３）だ。

〈ホップ、ステップ、ジャンピングー、グーグーグーグー！〉

　スーツを脱いだと思ったら、カッと目を見開き、両手の親指を立てて叫んで踊り出す女芸人である。

　エドは一昨年、吉本興業の養成学校「東京ＮＳＣ」を卒業。テレビの出演はほとんどなかったが、今春から出番が急増。３月は「ジャンプ！○○中」（フジテレビ）、「学校へ行こう！ＭＡＸ」（ＴＢＳ）といった各局の特番、バラエティーなど２０本以上に出演した。

　４月に入ってからはさらに引っ張りダコで、今週も「ラジかるッ」（日テレ）、「脳内エステ　ＩＱサプリ」（フジ）など５本以上に出演。ＣＭ依頼も殺到し、１０社以上からオファーがあり、ヤクルトからは始球式に呼ばれたが、断ったとか。

「エドは一見、日テレの元アナウンサー・木村優子似の和風美人。その彼女が豹変し、ハイテンションでギャグをかますギャップがウケている」（マスコミ関係者）

　エドは経歴の異色さでも注目されている。明大文学部演劇学科を卒業後、舞台女優として活動。副業でパソコン教室のインストラクター、マナー教室の講師を務め、芸の道を志したのは不惑を過ぎてから。ちなみに、離婚経験があるバツイチである。

●生き残る可能性は２割？

　突然ブレークしたエドは生き残れるのか、それとも一発屋で終わるのか……。作家の吉川潮氏がこう言う。

「エドは小島よしおやレイザーラモンＨＧと同じ一発芸のタレントです。しかも、シロウトくさくてうまいとはいえない。でも、そのヘタさに愛嬌があり、ほほ笑ましく見える。妙な魅力があるんです。“ヘタウマ”な漫画が支持され続けるのと同じパターンですね。２割くらいの確率で生き残れる可能性があると思います」

　次の夏の改編ではどうなっているだろうか。

【2008年4月17日掲載】