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【鉄道ファン必見】500系新幹線「こだま」に転用 東海道ラストランも秒読み (2/3ページ)

2008.4.20 11:58
このニュースのトピックス鉄道マニア
16輌編成から8両編成になった500系新幹線(右)。左は16両編成の500系=JR西日本博多総合車両所(山下香撮影)16輌編成から8両編成になった500系新幹線(右)。左は16両編成の500系=JR西日本博多総合車両所(山下香撮影)

 長らく「最速」の地位を保ってきたが、昨年7月にN700系がデビュー。営業最高時速は500系と同じ300キロだが、車体傾斜システムを取り入れたことで速達性が向上。10年ぶりに500系の持つ東京ー博多間の最短所要時間を5分更新した。

 ■2階級“降格”の理由

 JR西は同年12月、N700系の増備に伴い、9編成ある500系のうち5編成を16両編成から8両編成に改造し、山陽区間の「こだま」として運用することを決めた。編成を短くしたのは、乗客の少ない各駅停車での採算と合わせるためだ。

 古株の300系が「のぞみ」を補完する「ひかり」を中心に運用されていることもあり、500系が一気に各駅停車の「こだま」に“降格”されたのは不自然だが、やむを得ない事情があった。

 300系は「デビューから既に13年が経過し『こだま』に転用しても使用可能年数は7年程度」(同社)しかないため、短い編成に改造せずに16両編成のまま残した。

 23年度予定の九州新幹線乗り入れも要因のひとつ。「500系の性能では九州区間の急坂に対応できない。電動機や変圧器を取り換える必要があり、多額の工事費がかかる」と説明する。

 結局、N700系をベースに開発する新型車両が乗り入れることになり、「これとは別に山陽区間だけの『ひかり』用に500系を配置した場合、範囲が限られ運用効率が悪くなる」と判断した。

 ■300キロはもう…

 「こだま」が最高時速220キロの0系から500系に変わっても所要時間は短縮しないとみられる。駅間の長い小倉−博多でようやく1分程度の短縮が見込まれるが、各駅停車では全体として大きな速達効果は期待できないからだ。ニュースを伝える車内の電光掲示板に突然現れる「ただいまの速度は、300km/hです」のテロップもなくなるだろう。

このニュースの写真

16輌編成から8両編成になった500系新幹線(右)。左は16両編成の500系=JR西日本博多総合車両所(山下香撮影)
デビュー前に行われた500系新幹線の一般試乗会に大勢の鉄道ファンが集まった=平成9年3月9日、JR新大阪駅
デビュー前に一般公開されたJR西日本の新幹線「500系のぞみ」。新型車両を一目見ようと大勢の鉄道ファンが詰め掛けた=JR博多駅
富士川の鉄橋を渡る500系新幹線=静岡県富士川町(芹沢伸生撮影)
ずらり並んだ(手前から)100系、500系、N700系、300系=JR西日本博多総合運転所(山下香撮影)
高速鉄道国際会議のデモンストレーションで並んだ500系(中)と300系(奥)=平成9年3月13日
平成9年3月22日にデビューした500系新幹線
平成9年3月22日にデビューした500系新幹線
平成9年3月22日にデビューした500系新幹線
初めて東京に乗り入れる500系新幹線「のぞみ6号」の出発式を行う関係者=平成9年11月29日(山下香撮影)
東京駅に初入線した500系新幹線
走行中の事故で先頭車両に大きな穴があいた500系新幹線の痛々しい姿=平成16年2月9日、JR新大阪駅(渡辺大輔撮影)
先頭部分に穴が開いた状態で京都駅を出発する500系新幹線の痛々しい姿=平成16年2月9日、本社ヘリから(川村寧撮影)
8両編成に改造した500系の6号車の車内。グリーン車を改造した2列+2列シート(JR西日本提供)
乗務員扉の「V3」が8両編成の500系を示している。ホームにある「8号車」乗車口の先には車両がなく短い編成になったことが分かる(JR西日本提供)
500系新幹線(JR西日本提供)
500系新幹線(JR西日本提供)
500系新幹線(JR西日本提供)
500系新幹線(JR西日本提供)
500系新幹線(JR西日本提供)
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