土曜日4月19日の14時から15時半ごろにかけて、名古屋市中区の中心地、栄でデモ「FREE TIBET in名古屋 4/19」が開かれた。主催は「中国政府のチベット弾圧に抗議するデモ実行委員会」。そのデモの取材に行ってきた。
「FREE TIBET」を掲げて歩く人たち。写真中央の旗は、チベットの国旗とのこと(撮影:小島敏広) デモ隊に沿って歩く私服の警察官(写真左下)(撮影:小島敏広) デモが始まる少し前に、たまたま神奈川県からデモに参加するために来ていた、スダンマチャーラ(山下良道)比丘(びく)と話す機会を得、少しお話を聞かせていただいた。 ―――今回なぜ名古屋を、デモの場所として選んだのですか? 名古屋を、特にデモの場所として、選んだというわけではない。名古屋の人たちが、インターネットを通して、自分たちで、自主的に、チベットの人たちのために、何かやろうとして、2ちゃんねるとか、mixiで呼びかけて、つながっていったところから、結果的に、デモの場所が、名古屋になっただけです。 今までのデモは、特別なイデオロギーを持った人たちの集まりを中心に行われてきたが、今回のデモは、そのようなイデオロギーを持たない人たちが、自分たちの良心に従って、自然発生的に集まって行われたものであって、今までのデモとは、形態の異なる新しいものです。 声を大きく張り上げ約1時間行進 中国語で書かれた幕を持って歩く人たち(撮影:小島敏広) 「チベットに平和を!」 「フリーチベット!」 「セイブチベット!」 「ストップ キリング!」 「中国政府は弾圧をやめろ!」 「ダライ・ラマと対話を!」 「パンチェン・ラマを返せ!」 「真実を隠すな!」 などと、連呼しながら、約1時間後の15時ごろに、デモ隊の第1集団が、出発地の若宮広場に帰って来た。最後の集団が帰って来たのは15時10分ごろだった。 解散するにあたって、今回のデモを呼びかけた代表の林氏はデモ参加者の人たちに、 「ひとりひとりが、チベットの平和を祈念し、呼びかけていくことが、チベットの人たちを救うことにつながっていく」 と呼びかけた。 北京五輪を前にした騒動の行方 ダライ・ラマの顔を印刷した旗もありました。若宮広場で(撮影:小島敏広) また、少数民族の統治の問題もあり、チベットの人たちに、中国政府からの独立を容認するようなことは、国内統治の観点から問題となる。 今回のチベットの解放を求める人たちの動きは、北京五輪を前に、国内の混乱を嫌う中国政府の思惑をうまく利用し、聖火リレーの妨害行為と相まって、全世界に広まった。 現在、国内におけるナショナリズムの高まりからか、中国に対して批判的な国(フランス)の商品の不買の動きが、中国で出てきているようだが、このような動きは、ますます混乱を大きくすることになると思われる。 北京五輪を前に、どのように、今回のチベットの問題を、治めていくか。中国政府の手腕が望まれる。 なお、今回の取材は、15日にオーマイニュース編集部から東海3県に在住する市民記者へ届けられた、取材依頼のメールを読んだことがきっかけだった。
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