アメリカ・ロサンゼルスで19日、中国政府を批判したメディアに対し、中国系市民を中心とした抗議デモが行われた。
ハリウッドにある「CNN」の建物の前に集まった約1000人の中国系市民は、「中国に偏見を持ったキャスターを解任し、ウソの報道をやめろ」などと抗議した。これは、北京オリンピックの聖火リレーの報道で、キャスターのジャック・キャファティ氏が「中国製品はゴミ」「中国は50年間にわたり、ならず者集団だった」などと発言したためで、すでにCNN側は「中国政府を批判したことであり、国民を侮辱したわけではない」などと謝罪している。
しかし、中国系市民の怒りは収まっていないようで、デモ参加者らは「中国政府を応援するため抗議します。世界中に『CNNはウソつきだ』と言いたい」「世界中の人々は、きちんとした情報を得ていない」などと話した。
デモはトラブルもなく、約2時間で終了したが、チベット問題などの報道や、一連のオリンピックへの抗議行動に対する中国系市民のいらだちが一気に噴き出したと言えそうだ。
(04/20 13:33)