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マンション下りる姿映らず 江東の不明女性

2008年04月20日03時13分

 東京都江東区潮見2丁目のマンションで18日夜、住人の女性会社員(23)が行方不明になった事件で、マンションのエレベーターと外階段の防犯カメラに、女性が下りたり何者かに連れて行かれたりする姿が映っていないことが警視庁の調べでわかった。同庁は、マンションの各部屋を調べるなどして女性の行方を捜している。

 捜査1課などの調べでは、女性は姉と一緒に、9階建てマンションの最上階に居住。マンションにはエレベーターと二つの外階段がある。

 同庁がエレベーター内や外階段を向いた防犯カメラの映像を調べたところ、女性が18日午後7時半ごろ1人でエレベーターで上がる姿は映っていたが、その後女性が下りるなどした姿は映っていなかった。同庁は映像をさらに詳しく調べるとともに、住民の協力を得て各部屋の中を調べている。全150戸のうち3割程度を占める空き部屋からは女性は見つからなかった。

 女性の室内には、争ったり物色されたりした跡はほとんどなかった。玄関には微量の血痕のほか、片方のピアスや女性が帰宅時に買ったとみられる買い物袋があった。一方、帰宅時に着ていた黒っぽいコートや持っていたかばん、携帯電話は残されていなかった。玄関の鍵は室内で見つかった。このため同庁は、女性が帰宅直後に襲われ、連れ去られたとみている。

 女性が帰宅する前後にマンションのエレベーター内の防犯カメラに映っていた40代くらいの男性はマンションの居住者で、事件とは無関係とみられることがわかった。

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