20日午前5時40分ごろ、長野市長野元善町の善光寺で、スプレー缶を使って書かれたとみられる落書きが見つかった。国宝の本堂回廊の柱や板戸計6カ所に、楕円(だえん)の模様などが書かれていた。同寺は18日、北京五輪聖火リレーの出発地を辞退したばかり。県警長野中央署は悪質ないたずらとみて、建造物損壊と文化財保護法違反の疑いで捜査している。
同署や善光寺によると、落書きは本堂回廊の北側に4カ所、西側に2カ所あった。いずれも薄い白色で、計6個の楕円(最も大きいもので長径約80センチ、短径約60センチ)が書かれていた。堂番と呼ばれる泊まりの事務局職員が19日午後11時ごろ、付近を見回ったが不審者はいなかった。夜が明けてから見つけた。
善光寺は警備会社に警備を委託。4人の警備員が境内を見回っていた。しかし、本堂周囲に塀はなく誰でも自由に出入りできるという。
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