山陽新幹線の新大阪―岡山間が開業した1972年から36年にわたり走り続けた新幹線の初代「0系」車両が18日、開業当時の姿にお色直しされ、岡山駅に登場した。 内装や座席はリニューアルされたままだが、外装は薄いクリーム色に青色の帯を施し、当時の面影を再現。ホームでは学生らが珍しそうにカメラ付き携帯電話で撮影する傍らで、年配客は懐かしそうに車両を眺めていた。 「0系」車両は、JR西日本発足当時722両在籍。2002年にはグレー地に黄緑色のラインが入った車体にすべて塗り替えられ、現在0系は6編成36両しか残っていない。 新型車両の台頭や老朽化を理由に11月までに全車両が営業運転を終えるため、引退前に当時の雰囲気を懐かしんでもらおうと企画された。 5月末までは岡山駅にほぼ毎日、1〜3回程度姿を見せる。6月末までにあと2編成12両が当時の塗装に戻され、7月からは1日上下10本運転される。