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【明日へのセーフティーネット】声なき声(4) 制度の矛盾 (1/3ページ)

2008.4.20 08:41
このニュースのトピックス病気・医療

◆すべてが弱者ではない

 『私の知っている生活保護受給者はシーマでやってきます。去年はプレジデントに乗っていました』『生活保護費をもらうとすぐに酒や賭け事で使い果たし、食べるに困ると、体調不良を訴え、救急車をタクシー代わりに呼んで病院に来る常連さんがいます。病院では食事も確保されます』

 取材班に寄せられた生活保護をめぐる不正やモラル喪失に対する「告発」の多さに、制度の限界や矛盾を考えずにはいられなかった。特に医療関係者やケースワーカーからのメールやファクスには、現状を憂える辛辣(しんらつ)な意見が目立った。

 『ブランドのバッグを持った生活保護受給者の若者が、堂々と無料の診察を受け、カラーコンタクトレンズを購入して帰る』『きっちり2年で眼鏡が壊れたと、眼鏡処方をもらいに来る生活保護受給者があまりに多いので市役所に問い合わせると、2年で不都合があったら、新作可能とのことだった』。守口市の眼科医院に勤める医師は、そんな現状に憤りを隠さない。個人的には到底認められないと思っていても、院長にまわるとすんなり「公費でコンタクトが必要」という意見書が出るという。

 「もっと厳しく制限をかけないと、次へのステップにと生活保護を受けている人、本当に必要なお年寄りに十分な公費が回らない。何でもタダという生活を若者に味わわせるのは、逆差別だと思います」

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