病院などに入院、通院する患者の立場から、医療のあり方を考える公開講座「第4回市民のための患者塾」が19日、大分市東春日町のアイネスであった。医療関係者など約40人が、より良い医療態勢を目指し、苦情をどう生かすかについて話し合った。
医療相談を通じて集めた患者からの苦情を基に、医療態勢の改善を求める特定非営利活動法人(NPO法人)「患者の権利オンブズマン」(福岡市)大分支部の主催。同支部は2006年から月1回の相談会を開いている。
講座では、同オンブズマン理事長で福岡市在住の弁護士、池永満さんが「苦情(事故)から学ぶには‐原因究明と再発防止策の検討」と題し講演。昨年末から今年にかけて福岡県内の病院で起きたケースを紹介しながら「苦情を言い掛かりとして排除するのではなく、それがなぜ起きたかを考えることで改善すべき点が見えてくる」と強調した。
このケースでは、患者の親類から「入浴と称してホースで水をかける虐待を受けている」との苦情が寄せられたため、調査したところ、苦情の内容自体は誤りだったものの、正しくない入浴法を実施したり、規定より少ない人数で介助していたりしていた事実が判明したという。
=2008/04/20付 西日本新聞朝刊=