中国国内で大規模な反仏デモ
チベット弾圧をめぐる国際社会の中国批判に対し、中国人の間で反発が強まっています。中国国内ではフランスを標的に抗議デモが起きたほか、パリやロンドンでは欧米メディアを批判する集会が開かれました。
19日、中国・武漢市では、フランス系のスーパー「カルフール」の前におよそ1000人が集まり、パリでの聖火リレー妨害やサルコジ大統領の発言などを批判するとともに、フランス製品のボイコットを訴えました。フランス領事館の前でフランス国旗を燃やす計画もありましたが、「カルフール」から領事館に向かおうとしたところで警察によって解散を命じられました。
ロンドンでは、留学生を中心におよそ1000人が議会前に集まりました。彼らの主張は、「BBCは反中国の偏向報道をやめてほしい」というものです。
このマスクは、BBCの報道で「中国人の意見が黙殺されている」と訴えるものです。デモの主催者は、ロンドンでの聖火リレーのニュースで「聖火を応援する中国人の姿が放映されなかった」と批判しています。
「中国万歳」と口々に叫ぶ若者たち。数千人の参加者がパリの広場を埋めつくしています。パリでも中国系の学生らが集まり、「欧米メディアは真実を伝えていない」と抗議しました。
また、「チベットは中国の統治下で豊かになった」という横断幕など、欧米の歴史観とは相容れない主張も見られました。(20日02:38)