「あなたが望む変化に、あなた自身がなりなさい」
You must be the change you want to see in the world.
「あなたが望む変化に、あなた自身がなりなさい」
〜セヴァン・カリス スズキのガンジーの格言からの引用メッセージ〜
ナマケモノ倶楽部のMLで、今回セヴァンを日本に呼び、セヴァンと共に全国を回った中村隆市さんの素晴らしい記録メッセージがありました。
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以下、セヴァンの講演で印象に残った話
リオ会議以来世界がどう変わったと思うか聞かれることがよくあります。私は、政府レベルでは、リオ会議以来起こってきたことといえば、大規模な世代間の不公平である、と思っています。
気候変動は世代間の犯罪の一例です。古い世代が生み出し、現在そして将来の世代が後始末をするべく残していったものです。そして、今、21世紀に入り、この世代間の犯罪の打撃を私たちはとうとう受け始めています。
私は、約2週間前に北アメリカ大陸の西海岸から来ましたが、そこでは、カリフォルニアでの森林火災の続報が毎日ニュースを占めていました。今その数字がどれくらいになったかは知りませんが、私が出発したときには、250,000人が自宅を追われ避難していました。アメリカ経済への影響は50億ドルの損失とされていました。
私は飛行機で新聞を読み、アメリカの環境難民の写真を目にしていました。そして、このような写真を最後に見たのがいつだったかに気づきました。2005年、ハリケーンに襲われる前に私はニューオーリンズで講演をしたこと、米国が議定書に署名しなかったことを思い出しました。そのとき、私は聴衆にこう語りかけました。「いつでも問題になるのは、「京都議定書の実施にはいくらかかるの?」ということです。でも、本当に問題にされるべきは、この議定書を実施しなかった場合のどれくらいのコストがかかるの?」ということなのです。
問題を知った今、何をしましょう?
人類の歴史のなかでも、この時代に生きているということは実際とても面白いことです。今、私たちは、私たち自身が決めたことがほかのいかなる決定よりも重要な意味を持つ時代に生きているのです。私たちのライフスタイル、私たちの生き方を特徴付ける生活習慣。そして、この新たなレベルでは、自分が何を信じてどのような生き方をしていくのかを選択しなければならないのです。
今日を生きる私たちは、好むと好まざると革命児です。自分を変えないーすなわち、気候を変える。 それとも、自分の習慣を変える、ライフスタイルを変える、社会を改革する、そして温暖化問題に対処する。どちらの革命に参加するか、その決定は私たちに委ねられているのです。
さて、この新たな段階では、自分で決めたことは自分で舵取りをしなければなりません。慎重でなければなりません。本物の解決策を見つけなければなりません。子どもたちにより多くの問題を残すことになるようなその場しのぎの解決策ではだめなのです。
あえて今このように申し上げるのは、気候問題を無視することが政治的に不可能となった今、政府が打ち出している解決策は、「なるほど!原子力があった!これこそ理想的な代替エネルギーだ。原子力によって、現在のエネルギー大量消費型ライフスタイルの継続は可能になる」というものだからです。
外国人である私にとっては、原爆投下の歴史を持ち、水俣病で環境汚染の脅威を経験した日本が、この非常に危険なエネルギー源を抱えることができるという事実が驚きです。そのリスクとコストは将来世代に遺産として残すのは非常に無責任です。
代替エネルギー源を求めて奔走するのではなく、自動販売機の電気や暖房便座が環境を放射能で汚染するだけの価値があるものなのかどうか問うべきなのです。
気候変動は大きな世界的な問題ですが、これは人間の自然界との付き合い方、また生物としての自分との付き合い方を誤ったツケなのです。私たちの歯止めなく加速する生活のペースや際限なく拡大し続ける消費が生んだ症状なのです。
20世紀には、果てしない成長と消費で経済的な成功を測っていました。私たちはさまざまな形の経済活動が存在することを忘れがちです。無制限の成長はがん細胞に通じるものがあります。私たちの地球には限界があります。これが、私たちの経済が置かれた物理的な現実なのです。
私は、ナマケモノ倶楽部の大ファンです。それは、ナマケモノ倶楽部が提唱するライフスタイルは、ペースダウンしながらもより能動的に、より幸せで健康な人生を生きることによって地球への影響を低減するものだからです。地球を救うためには美しい人生を生きなければなりません。これは重要なことです。
中村隆市 ナマケモノ倶楽部MLより
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地球村の高木さんはなんでも知っている。ネットや本で調べたら大変な時間がかかるような豊富な知識を数十分で教えてくれる。脳みその重さと生物の寿命の長さを説いた研究では、脳が重い生物ほど存続期間が短いことが判明されているらしい。つまり自然と共生する智恵(DNA)に逆らわない生き物ほど長く生きられる。陸上で一番長く歴史をもつ生き物はゴキブリ。脳重さはもっとも軽い1ミリ。しかし最も自然に共生していることになる。脳が重い生き物ほど反共生で絶滅のスピードが早い。人類は一番生物のなかで脳の重さの比率が重く、ネアンデルタール人からクロマニヨン人と脳の発達が進むにつれ、絶滅のスピードも速くなっている。10万年以上生きたことがなかった。この時代を選んできた私たち人類は今、ちょうど10万年を超えたところらしい。普通なら生きていない計測になるという。
いずれにせよ、こんなに地球の自然が破壊されてきた歴史は今までなく、全ての生物が今まで局面したことのない帰路にたっている。
そしてこのように困難にみえる時代を自ら選んでこの地球上に産まれて来た私たちは、ある意味、非常に試されているともいえる、面白い時代に生きている。
私たちの想像力と、行い次第でどうにでも未来がクリエイトできる生き甲斐がある時代かもしれない。ひとりひとりの行いがこんなに顕著に未来に影響するなんて、すごいことだ。
話はかわって、昨日、J社の編集KさんとTさんと打ち合わせの後、先日教えてもらったすこぶる評判のいい食堂に晩ご飯に行きました。なんと、そこで本日大阪から上陸したばかりの間芝くんと川瀬ちゃんにバッタリと出会った。うひょ〜。評判どうり、ものすごく美味しく、実のある素晴らしい会話もさることながら、私は終始舌堤打ちに夢中になりました。
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