航空自衛隊第14期イラク派遣部隊の約100人が19日、任期を終えて帰国し、小牧基地(愛知県小牧市)に戻った。イラクでの空輸活動を違憲と判断した17日の名古屋高裁判決後初めての帰還で、基地前では派遣に反対する地元の大学生らが横断幕を掲げ、全部隊の撤退を求めた。
現地でインターネットを通じて判決を知ったという部隊司令の赤峯千代裕1等空佐(48)は「(判決について)答える立場にはない。隊員個々は与えられた任務を果たすだけで、隊員に動揺はないと思う」と話した。
出迎えに来た男性隊員の父親(65)=京都府=は「違憲判決には不快感を覚える。危険な任務を終えて無事に帰ってきた息子にご苦労さまと言いたい」と話した。