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聖火リレー出発式の善光寺でチベット追悼式 ローソクの輪で177人の犠牲者悼む
北京五輪聖火リレーの出発式が予定される長野市の善光寺で13日夕、ろうそくの火を灯してチベット騒乱の犠牲者を悼む追悼式が行われた。チベットの人権問題の早期解決を求めるNGO「SFT」(本部・ニューヨーク)の日本での活動を支援する市民団体「チベット問題を考える長野の会」が企画。雨の降る中、趣旨に賛同した善光寺を含む僧侶10人も加わり読経をあげた。
これまでに、会として把握した暴動による死者177人の命を表したろうそくを用意。仏教の「調和」を示す円形になるように約60人の参加者が1本ずつ持ち、濡れる地面に静かに置いて手を合わせた。
僧侶の代表(48)は「事件で犠牲になったすべての方の菩提(ぼだい)を弔い、平等で平和な世界の実現を願う」と述べた。
インド生まれのチベット難民2世で、SFT日本のツェリン・ドルジェ代表からは「チベットと中国の犠牲者の追悼が一緒に営まれたことをすばらしく思う」とのメッセージが寄せられ、支援者が代読した。
一方、この日は26日の聖火リレーに備えて、沿道の整理などにあたるボランティアを対象にした説明会が長野市で開かれ、当日のスケジュールの説明などが行われた。市の実行委員会は、警備はあくまでも警察当局が対処するとして、妨害活動があった場合には、自らの安全を守ることを優先してほしいと要請した。聖火リレーの運営、警備には長野県警、応援の近隣県警のほか、長野市、ボランティアら1500人が動員される。