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2008/03/20

蔵書は段ボール1300箱

売れるマンガ、記憶に残るマンガ 売れるマンガ、記憶に残るマンガ
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2007-02-16

それが良い事なのか悪い事なのかよく判らないんだが、漫画がアカデミズムになりつつあるようだ。たけくまメモに出ていたんだが、

まず夏目房之介氏が春から学習院大学大学院教授に就任します。それから明治大学でも、段ボール1300箱ぶんあるという故・米澤嘉博氏の蔵書を全部引き受けることが決まったみたいで、ついでに主立ったマンガ研究者に軒並み声をかけていて、マンガ研究と教育に力を入れはじめるようです。

京都精華大でも、昨年から俺ばかりでなくいろんな人に精力的に声をかけていて、人員増強を図っているようです。小池一夫先生のいる大阪芸大も動いていると思いますが、ここまで各大学が具体的に動きはじめているのは俺の記憶にないことなので、もしかすると今年は、アカデミズムがマンガに本格的に身を乗り出した元年として記憶されることになるかもしれません。

まぁね、麻生太郎が首相になると漫画が利権になったり、日本を代表する輸出産業になるための理論武装だとか、背景はありそうなんだが、そうですか、米ヤンの蔵書は段ボール1300箱ですか・・・って、他人事じゃないw 実は、その一部はおいらの女房の実家に置いてあるのだ。古い木造家屋なんだが、倉庫として貸しているわけで、年に一回、前払いで家賃払ってくれるいいお客さんだそうだ。もっとも、あまりに本が重くて建物が傾き始めているらしいがw ともあれ、収納先が決まって良かった。これであのボロ家も倒壊しないで済むだろう。



米澤くんというのは、幼稚園児のころから漫画マニアだった。どれほどかというと、水木しげるの「墓場鬼太郎」を、出版された当時から買い揃えていた、ともいうんだが、三輪車で貸本問屋をまわっては、カネも払わずに新刊を持ってくるそうで、といっても万引きなんかじゃない。当時からその存在は有名で、「あ、米屋町の米屋の米澤さんちのおぼっちゃまがいらした」というわけで、支払いは毎月まとめて、家まで取りに来たと、コレは本人から聞いた話だ。

大学に入学後はずっと東京の下北沢近辺に住んでいたんだが、本が溜まるととにかく実家に送るわけだ。熊本だったと思うが、実家は名家だそうで、なんせ
米屋町の米問屋の米澤家というんだから、聞いただけで凄そうだ。で、思い出したんだが、おいらも大学時代に昭和30年代の貸本漫画を集めていた事があって、それも米ヤンに引き取って貰ったわけだ。たいした量じゃない、ふた箱か三箱程度だが。それも明治大学に行くのかね? 明治というのは米ヤンの出身校ではあるが、彼は工学部だし、漫画研究会でもないので、別に関係なさそうなんだけどね。ちなみに、明治大学漫画研究会はかわぐちかいじを始め、プロも多い。米澤蔵書をまとめて引き取ったという事になると、間違いなく日本一の漫画コレクションになると思われるので、まぁ、頑張ってください。

コメント

そ〜いやぁ東北の山がある県に筆が遅い方が蔵書を送られたね。
いやいや、寄付とはありがたいことだなぁ。
けっしてDVが原因の離婚清算のためじゃないことはみんな知らないから大丈夫。

ちなみに遅筆堂に運ばれた11tのトラックが4台って段ボール何箱ですかね?

蔵書全部ってことは、米澤さんが九州の高校に通ってらしたころ、熊本で開催されたSF大会で購入したらしい、うちのサークルの同人誌の私も見た事が無い創刊号もあるのかな。他にも米澤さんしか持ってない本はいっぱいあるんだろうな。
分類する人もご苦労さんだな。

で、明治で漫画を研究してる先生っているんですかねえ?整理分類とかってだれがやるんでしょうか。

それよりローゼンメイデンがヤンジャンで再開の方が
漫画界の大ニュースですよwww

ベルさんが蔵書管理できないから寄贈ジャマイカ?

あの蔵書をちゃんと管理できる人間は、この世には存在しないです。
つうか、本人だけじゃなく、みんな、漫画本を始末する際には、米沢邸に捨ててたなw

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