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中国旅行GWもガラガラ チベット問題で敬遠?

2008.4.19 18:59

 チベット問題をめぐる聖火リレーのトラブルで北京五輪を前にイメージダウンが止まらない中国。日本からの旅行者にも中国離れが進んでいる。ゴールデンウイーク(GW)の旅客機も中国路線は座席が半分程度しか埋まらない予約状況。五輪商戦に期待をかけてきた航空・旅行業界は思わぬ“とばっちり”で出ばなをくじかれ、不安が広がっている。

 国内航空各社がまとめたGW(25日〜5月6日)の予約状況によると、国際線予約者数は前年比6・7%減の約51万8000人、予約率63・6%(前年比3・5ポイント減)と低調。中でも、中国方面の予約率は日本航空44・6%(国際線平均63・6%)、全日空53・2%(同63・7%)と他方面に比べて、大きく落ち込む。

 日航は「北京五輪前の“行き控え”もあるが、チベット問題やギョーザ事件が関係しているのかもしれない」と分析。全日空も「ビジネスの需要は変わらないが、観光では何となく嫌う傾向があるのでは」。同社は羽田−香港の定期チャーター便を就航させるなど中国方面に力を入れていただけに、思惑が外れた形だ。

 一方、中国を除くアジアの予約率は好調。日航は韓国線76・0%、台湾線70・6%、全日空はアジア方面68・9%。予約者数もそれぞれ前年を上回り、中国方面との差を見せつけている。

 今年はGW前後半の間に平日が3日あり、長期休暇が取りにくい曜日配列となっているため、近距離路線に期待をかけてきた事情は旅行会社も同じだ。

 近畿日本ツーリストは、GWの中国ツアー予約状況は前年比約6割減。アジア全体では約1割減なのに中国だけ予約が入らないという。「中国はこれまでも騒動や対日批判の発言など社会問題が起きると、影響が出やすかった。ギョーザ事件も落ち着いてきただけに、この時期の聖火リレー問題は痛い」とガックリ。JTBも中国ツアーは約2割減の見込みで、アジア地域の中で最も落ち込みが激しいという。

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