【北京=多部田俊輔、森園泰寛】世界の自動車メーカーが中国での事業拡大を加速する。スズキは18日、250億円を投じ2009年にも重慶市の拠点での生産台数を倍増することを明らかにした。トヨタ自動車は10年代初めに生産台数を100万台に引き上げ、ホンダは現地で開発した車両を発売する。日本や米国の市場が縮小するなか、今年1000万台に達する見通しの中国市場での成否が今後の成長のカギを握ると判断している。
スズキと長安汽車集団(重慶)の合弁会社、重慶長安鈴木汽車(同)が生産台数を07年の2倍の20万台に増やす。すでに排気量が1500cc前後のエンジンを生産する新ラインを約150億円を投じて設置した。また09年春に発売する小型車の生産に向け、組み立てラインの増強に約100億円を投資する。(07:00)