北九州市の皿倉山は、夜景スポットとして知られていますが、ついこの前までは、人気は低迷し、山に登る人は激減していました。
しかし、4億円を投入しての大規模な改装で、今、再び脚光を浴びています。
クラッシックコンサートを聴いてゆったりと過ごすひととき。
目の前に広がるのは、北九州市内から関門海峡まで望める大パノラマ。
ここは標高およそ600メートル、皿倉山の展望台です。
皿倉山は今、再び人気スポットとして注目をあびています。
これまで、皿倉山の山頂に行くには、ケーブルカーで9合目まで上ってから、1人乗りのリフトに乗り換えていました。
初日の出や夜景の名所として知られる皿倉山。
しかし、観客数は1960年代の年間50万人をピークに、2006年度には4分の1の13万人あまりにまで激減しました。
ケーブルカーやリフトを運行している会社、帆柱ケーブルは、皿倉山紅葉ツアーや、冬には臨時のスキー場を開いて利用者を呼び込もうとしましたが、なかなか振いませんでした。
そして、1人乗りのリフトも老朽化し、事故の恐れが出てきたため撤去したのです。
そして、北九州市は4億円を投入し、新たにスロープカーを設置しました。
ガラス張りのスロープカーは3分間で、標高差41メートルを昇り降りします。
暖かくなって、再び観光名所として注目をされている皿倉山。
「100億ドルの夜景」とうたっている景色で、北九州市は旅行会社とも連携し、海外からの観光客も呼び込む人気スポットに、と期待しています。