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大教大池田小、児童の上履きにICタグ 所在確認実験

2008年04月19日23時21分

 大阪教育大付属池田小学校(大阪府池田市)は今月、5、6年生の全児童239人の上履きに発信機能を持つICタグを埋め込み、所在を確認できるシステムの実験を始めた。01年6月の児童殺傷事件の際、子どもたちがどこにいるのか把握できずに混乱した教訓を生かす。

写真

靴底にICチップの入った上履き=16日、大阪府池田市、山崎虎之助撮影

 校舎の玄関口と運動場の出入り口に敷いたマット下にアンテナコードを張り、上履きを履いた児童が通ると感知する。職員室のパソコンや担任教師の携帯電話で、校舎や運動場の内外にだれがいるのかがわかる。

 整備費は約1500万円。文部科学省が支給した学校安全の研究経費の一部を充てた。1年間の実験で効果やコストダウンが見込めれば継続することも検討する。

 校長の藤田大輔・大教大教授(学校安全)は「事件の教訓から、非常時の通報と児童の救助のスピードをいかに上げるか考えてきた。くつの中に埋め込めばICタグを付け忘れる心配もない」と話す。(市原研吾)

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