山陰線浜坂駅に「鉄子の部屋」 目玉は余部グッズ2008年04月19日16時48分 蒸気機関車C58の銘盤や約60年前の鉄道職員用鉄道路線図など、歴史的な鉄道グッズを集めた「鉄子の部屋」が18日、兵庫県新温泉町のJR山陰線・浜坂駅構内にオープンした。館長には22年間浜坂駅で勤務したという国鉄OBの下田英郎さん(80)が就任。大きな声で「出発進行」と宣言し、笛の音を高く響かせた。
1911(明治44)年11月に開業した浜坂駅は、かつては湯治客や観光客でにぎわった。しかし自動車の普及とともに鉄道離れが進み、駅前の活気は薄れてきた。 ところが最近は「鉄ちゃん」などと呼ばれる鉄道マニアを主役にしたテレビドラマが放映されるなど鉄道ブームが起こったり、架け替え間近の余部鉄橋に注目が集まったりしたため、「この機に、駅前に再び活気を」と、同町が駅前の活性化策を推進。今月初めにはだれでも利用できる足湯を設置し、西日本鉄道OB会豊岡支部浜坂地区会の協力を得て、鉄子の部屋をオープンさせた。 この日は式典があり、馬場雅人町長が「町は鉄道とともに生きてきた。これからも鉄道と歩んでいく」とあいさつ。「鉄子の部屋」と染め抜いたのれんをかけてオープンした。 約20平方メートルの部屋には、同会員らが保存していた思い出の品やJRの資料を借りて、約80点を展示している。開業時の浜坂駅の写真、山陰鉄道開通式目録、「世紀の蒸気機関車展」記念入場券、余部鉄橋の試運転記念絵はがきなど明治から昭和にかけての資料や最近の余部鉄橋の写真パネルなどが目を引く。 入場無料。開館は午前10時〜午後4時半(正午から1時間は休み)で、木曜休み。 PR情報暮らし
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